【読書感想文】『検索エンジンはなぜ見つけるのか』を読みました

検索エンジンはなぜ見つけるのか ―知っておきたいウェブ情報検索の基礎知識
検索エンジンはなぜ見つけるのか ―知っておきたいウェブ情報検索の基礎知識

これはとても良い検索エンジンの教科書。高校生ぐらいの時に読んでおくとすごい良さそう。

何事も大切なのは基本です。基本を学ばずして応用はないのです。私なんて今でも年に数回はアクションゲームの基本中の基本(そして至高の名作)「ロックマン2」をクリアしてますからね。万物の基本であるロックマン2がクリアできないのに、昨今の複雑なシステム・操作極まる最新ゲーム達を相手にできるわけないじゃないですか。クイックマンぐらいロックバスターオンリーで倒せない大人が子どもたちに何を教えられるというのですか。それにしてもクイックマンのステージは横から次々と飛び出してくる即死棒(名称不明)が超怖いですよね。28歳になった今でも怖いです。

気がついたらロックマン2の話が始まってしまって大変恐縮なのですが、とにかく本書は素晴らしい検索エンジンの教科書。システムに詳しくない方、「パソコンが壊れた」と言ってディスプレイを電気屋の修理コーナーに持っていっちゃう感じの人にも分かりやすく噛み砕いた良書です。

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情報収集全般の本でした

本書では「図書館」と「検索エンジン」を対比させ、両者の情報収集の方法を比較しながら、分かりやすく違いを説明してくれます。というわけで、本書を読むと必然的に図書館に詳しくなります。特に紀元前300年頃、旅人が所持している文書を無理矢理徴収し、コピーした挙句に原本を返さないという無茶苦茶をやって大量の文書を収集したアレクサンドリア図書館の話はなかなか興味深い。

アレクサンドリア図書館 – Wikipedia

ちなみに現代まで通じる図書館の情報収集のやり方は「トップダウン型」、つまり法律やルールであらゆる出版物を集めよう、という方法。検索エンジンはその逆で「ボトムアップ型」、ルール無用で勝手に増え続ける情報を、検索エンジン側がせっせとリンクをたどって収集しているという違いなんだそうです。情報収集の方法なんていっても言われると当たり前でそりゃそうだろ、と思うのですが、普段なかなか意識しないですよね。

とにかくコンピュータとかITに詳しくない人に易しい。詳しい人にはむしろわかりにくい

コンピュータやデータベースを「電脳机」とか「電脳書架」に言い換え、イメージや挿絵を加えて大変分かりやすく説明しています。まさに教科書。ひょっとして本当に、どこかの高校や大学で実際に教科書として使用しているのかもしれません(横書きでつらつら説明しているので、すごく歴史とか地理の教科書を思い出しました懐かしや)。ただ普段からコンピュータやIT関係の仕事に携わっている人、勉強している人には逆に「電脳机」って何の例えなんだけっけ…?となり、読みにくかったりします。私もにわかエンジニアなので、ちょっと読みにくかったりしました。まぁにわかですけど。
内容は大変充実しており、情報収集の基礎から各種検索アルゴリズムの基礎(お札なんかに例えて説明してくれるので大変分かりやすい)、またページランクの考え方やパーソナライゼーションの基本など、最新の検索エンジンの考え方にまで及んでいます。とりあえず1冊読んでおけば、検索エンジンの昨今が大体把握できちゃう感じです。なにげに2011年3月初版の本なので、内容的にも全く古くありませんでした(2012年12月現在。もっとも、『10年後に通じる基本を身につける』がテーマの本ではあるのですが)。
ちょっと検索エンジン勉強してみようかな、SEOってなんじゃろな、と思っている方におすすめの1冊です。逆に言うと、「いますぐSEO対策の具体的な施策が知りたいんじゃァァァァァァ!」という方には全くおすすめできません。何事も基本が大事ですから!

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