30歳になったので、20歳の自分に送るメッセージ

郵便受け

30歳になりました。
30歳ってもっと大人だと思ってましたが、むしろ最近はどんどん子どもっぽくなってますね。うんこ。

30歳になったので、ハタチのころの自分にメッセージを送りたいと思います。時を駆けるうんこ。届けうんこ。

よけいな心配はしないこと

やあ20歳のじぃーま。ピチピチハタチのあなたには、漠然とした心配が山のようにあるね。でも、心配しなくていいよ。大抵のトラブルは生きてさえいればなんとかなる。目先の怪我と病気に気をつけて、漠然とした将来のことなんて心配しないで。そんな暇があったら深夜アニメでも見て、財布の小銭を集めてビールでも飲もう。今この瞬間を楽しめないヤツは、一生かかっても人生を楽しめないんだよ。よろしく。

無茶やバカなことはどんどんしよう

野宿で旅するとか、記憶がなくなるまで飲むとか、24時間ぶっ続けで歩き通すとか、ハンバーガー222個食べるとか、なんだかバカなことばっかりやってるね。もっとやろう。何年か経った後、覚えてるのは仲間とやったバカなことだけだから。よろしく。

ばーちゃんに甘えておこう

なんとなく気づいてると思うけど、ばーちゃんがどんどん小さくなってるね。そう、ばーちゃんは永遠には存在しないよ。今のうちに甘えておこう。一生懸命やっているところを見せよう。実際のところ、ばーちゃんにはもう数えるほどしか会えないんだよ。よろしく。

時には耐えることも必要

ごくたまに、死ぬほど苦しい時期がやってくるよ。しばし耐えよう。まず1年。

死ぬほど苦しい時期は、あとでとっておきの酒の肴になるから、それを楽しみに。 よろしく。

直感を信じよう。今だと思ったらすぐに動くべし

なんとなく、ここに居続けると自分がサビていくような、腐っていくような場所や組織にいると感じたなら大体正しい。貴重な時間を無駄にする前に立ち去ろう。人生は思ったより短い。すごく短い。変化を恐れる時間がもったいない。 よろしく。

やらなきゃいけないことなんてひとつもない

勉強、仕事、歯磨きから食事まで、「やらなきゃいけない」と思ってない?

実はこの世にやらなきゃいけないことなんてないんだ。餓死するのも虫歯になるのも、会社を首になるのも受験に失敗するのもうんこを食べるのも食べないのも自由だ。

「自分がやると決めたからやってる」という意識を大切に。自分の人生は自分で動かそう。他人の言うことなんて聞かなくていい。昔からよくいうじゃない。「よそはよそ、うちはうち」。自分のやりたいようにしよう。 よろしく。

身近な大人に相談しよう

困ったことがあったら、身近な大人に相談しよう。あなたは相談するのがヘタクソだから、全部自分で解決しようとするけどそれは無理だし無駄。友人よりずっと相談しにくいと思うけど、人生の先輩を頼ろう。

大人は意外と相談されるのを待っているし、的確なアドバイスをくれる。頼られて悪い気がしないのが大人なんだよ。 よろしく。

家事は分担しよう

お前が本気で家事に取り組むほどに、同居人は家事をしなくなるよ。ほどほどに。部屋が汚くても多少は我慢だ。 マジでよろしく。

とりあえず失敗しよう

初めて挑戦することは必ず失敗する。

失敗するのが当たり前だと考えよう。そしてどうして失敗したのか分析して、次回に活かせばいい。うまくいくまで何度でも挑戦しつづければ、我が輩の辞書に不可能の文字はないのだ。よろしくぅ。

携帯電話は捨てなさい

あなたはスマホのアプリを開発し始めるぐらいスマホが好きだ。でも、スマホをいじっている時間は、実はほとんど脳が活動していないんだ。脳を使わなくて楽だから、無意識にスマホを手にしてしまうのだ。恐ろしい。

スマホや携帯電話を触る際は、時間と目的を限定しよう。パソコンも同様。ググッている時間は最小に。ダラダラと2ちゃんのまとめサイトを見ても得られるものは少ない。

電話とパソコンから離れる分だけ、ボーッとする時間を作ろう。ボーッとしている時間以上に、脳を活発に動かす方法はない。

ただし思考はどんどん流れて消えていくので、常にメモできるものを持ち歩くこと。これは別にスマホでもいい。 よろしくね。

図書館を利用しよう

あなたがなけなしの生活費を削って買った本は、ほとんどが図書館で借りられる。利用しよう。読んだら要点をメモしよう。書かないと忘れる。

頭に入れた知識は、誰にも盗まれない、配っても減らない貴重な財産になるんだ。図書館は無料で財産を配っている施設だといえる。こんな太っ腹な施設は他にない。

貯金するつもりで図書館を利用しよう。よろしく。

鍵なら玄関に刺さったままだよ

酔っぱらって帰ってきて、延々と鍵を探してるね。鍵なら玄関に刺さったままだよ。半日無駄にする前に玄関をチェックしよう。そう、外の、そうそこ。よろしく。

最後に30歳からの目標~肩の力を抜く~

20代は実に盛りだくさんで充実した10年でした。就職して結婚して独立して会社を作って子どもが産まれて…もう今後こんなにイベントがある10年はなさそうだな。そうでもないのかな。

次の10年はいったいどこで何をしているのかわかりませんが、ひとつのテーマとして「肩の力を抜く」を掲げたいと思います。

人生やってると疲れたり怒ったり悲しくなったり経済的に困ったり人間関係に困ったりいろんなことがありますが、基本的に死ぬほどヤバい局面はそう多くありません。むしろ信号無視の車とか海水浴の海とか雨の日のマンションのツルツル滑る階段とか、そっちの方が生命の危機に直結しているので深刻に捉えられるべきです。そういう意味では人は比較的どうでもいいことに悩み、マジで危険なことには無頓着なのかもしれません。

そんな具合にあべこべな事に悩むぐらいなら、最初から「まぁなんとかなるから」とゆったり構えて、どんな深刻なシチュエーションでも肩の力を抜いていければ、いつでもどんな問題にもベストな対応ができるでしょう。

パトレイバーの後藤隊長よろしくいつも悠然と(適当に?)構えたおじさんになるのを次の10年の目標にします。適当がベスト(名作コミック「ワンパンマン」より) 。

三十路がんばるぞぉー。それじゃ引き続きよろしく~。