聞き上手は話し上手ってのは本当らしいです

カフェ

私の数少ない友人のひとりに一般社団法人いっぱんじん連合とかいう訳の分からない法人の代表、宮原くんという訳の分からない人がいます。

友人の宮原くんについて

宮原くんは特にすごい話術を持っているとか、いるだけで場を清浄な空気で包むようなサワヤカ系イケメンというわけではありません。むしろ髪の毛はんて半分剃り上げられてるので、どちらかというとイロモノです。

いっぱんじん連合代表近影

私はまだ彼の髪の毛がすべて存在している頃からの友人なので今でも友人ですが、最初から半分剃り上げられていたら友人になっていなかったような気がします。だって…髪の毛をあえて片方剃ってる人と剃ってない人だったら、剃ってない方と友達になるでしょ。普通剃らないし。

ところでこの宮原くん、髪の毛が半分ないくせに、どうも「話しやすい」とか「すごくいい人」であるという噂を沢山聞きます。私からすると「ザ・適当」「ザ・いい加減」「ザ・深夜にエヴァンゲリオンのドラマCDを聞かせてくる男」という評価が正しいと思うのですが、彼が他人に与える印象は、どいうわけかとても良いようです。髪の毛が半分ないくせに。

話し上手=聞き上手

先にも言いましたが、彼は話し上手というわけではありません。むしろ最近のウェブサービスについて語っていたと思ったら次の瞬間にはソードアートオンラインがどうしたこうしたと深夜アニメの話を始めるような(しかも1時間以上。長い)有り様なので、たぶん話上手ではありません。

そう、彼は聞き上手なのです。

これに気づいてから彼のことを時々(髪の毛のことを気にしないようにしつつ)観察しているのですが、彼は人と話すとき、こんなテクニックを使っています。

  • 人と話すとき、他のことを(あまり)しない。
  • 相手の話に一生懸命相槌を打つ。
  • 相手の話を聞いた上で、(割と適当な)質問する。
  • 自分の話をしない。

人と話すとき、他のことを(あまり)しない。

これは基本ですね。基本ですが、親しい人と話す時なんかは思わずスマホを弄りながら話してしまうこと、ありませんか?気をつけよう。

相手の話に一生懸命相槌を打つ

宮原くんは実際には人の話を聞いてなかったり、3歩歩くと忘れたりするのですが、とにかく一生懸命話を聞いている感じがします。「うんうん、へぇー(すごいへぇー感)!」「なるほど~(わかってない)」など、多彩な相槌で喋ってる人にちゃんと聞いているアピールをします。

一度、宮原くんと2人で「4時間ぐらいぶっ続けでおじさんの自分語りを聞く」という恐怖体験をしたことがあります。

もう1時間超えたあたりから空腹と眠気でどうでもよくなってきてしまい私は(はよ終われ)と思いながら無言だったりしたのですが、宮原くんは粘り強く相槌をうっていました(若干瞼が落ちてきていたので、無意識に相槌を打っていたのかもしれません)。後で聞いたらやっぱり死ぬほど眠かったそうですが。

相手の話を聞いた上で、(割と適当な)質問する

相手の話に対して、決して鋭いとか核心を突こうとかそういう意図のない、答えやすい質問をしているようです。これはあくまで例ですが、

「仕事でアンパン作ってるんですよ」
「へぇ~!アンコに使ってる小豆はどこ産ですか?」

みたいに、「そんなこと聞いても仕方なくね?」という質問をします。宮原くんは妙に純真なところがある(と思う)ので素直に疑問があって質問しているんだと思いますが、とにかくこの質問が会話に流れを産み、さらにちゃんと聞いている感が増しているようです。

自分の話をしない

宮原くんは質問されればちゃんと答えますが、特に初めて会う人には、進んで自分の話をしようとしません。単純に彼が他人のことに興味があって自分語りに興味が無いだけかもしれませんが、とにかく人の話はガンガン聞くけど、自分の話はあまりしません。

大抵の人は、聞かれてもいないのに自分の話ばかりしてしまうものです。みなさんも見に覚えがありませんか?特にお酒飲んでる時とか、飲んでる時とか、飲んでる時とか…。

人というのは自分の話を聞いてもらいたいものです。自分を尊重して貰いたいものです。

その辺を(たぶん)計算せずに自然に利用するあたり、宮原くんの底知れぬ恐ろしさを感じます。髪の毛が半分ないくせに。

聞き上手になろう!

以上のポイントをふまえて、意識して聞き上手になれるよう、練習したいものですね。
初対面の人はもちろんですが、特に親しい人や家族が相手だと、「話さなくてもわかるじゃん」とばかりに相手の話を聞かなくなりがちです。この辺りは意識していないとうっかりしがちなので、頑張って忘れないようにしたいものです。

忘れないように…髪の毛を半分剃ってみる、とかね。

話し上手の宮原くんと喋れる! – ダベPartner活動

とまぁ目一杯ハードルを上げてしまいましたが、そんな宮原くんと気軽にダベれるダベPartner活動という謎の活動があります。

ダベタイムズ

都内のカフェや公園でダラダラしている宮原くんのところに行き、集まった人たちと自由にダベリ合う活動です。すでに100名以上の方が意味もなくダベリに来てくださったようで驚くばかり。

私も一度だけ覗いてみたことがありますが、本当にダベっているだけで、みんな初対面なのにものすごい緩さでした。みんな適当に途中参加して、いつの間にか離脱していきます。不思議です。幸運の壺とか売ってそうなのに。髪の毛半分だし。

都内近郊で話し相手が欲しい方は、ちょっとダベってみてはいかがでしょうか。