たぶんそれは少子化対策にならないよってパパは思いました

政府の2015年度の予算案は子育て重視なんだそうですね。でもこれ、少子化対策だとしたらなんか違うと思うんですよね。

珍しく政治の話からスタートするという、おもしろ雑貨屋店長のブログにあるまじき始まり方をしてしまいました。まぁたまにはいいじゃん。どうせ雑貨屋のこと書いてないし(暴言)。

私も小さい子供がいるので、いわゆる保活の厳しさは身を持って体験しています。保育園に入るために偽装離婚なんてザラにあるとか(片親の方が入りやすいため)いう事実に驚いている人たちを見ると、「何をいまさら…(ヤレヤレ)」とオーバーリアクションで返してしまうレベルです。そんな当事者真っ盛りですから保育園の拡充とか待機児童の解消はもちろん大歓迎で、そこを否定するつもりはありません(だって保育園入れたいだけなのに、年収から勤務時間、祖父母がどこに住んで何してるまで根掘り葉掘り書かないといけないとかおかしくない?私のこと好きなの?)。のですが…でもこれ、少子化対策じゃなくね?

さて私はモノを売る商売をしているので、クソ生意気にもマーケティングの勉強もしています。で、どっかの本に書いてあったんですけど、お客さんにモノを買ってもらうためには2つのハードルを超えてもらう必要があるんだそうです。

ひとつめは「欲しいと思ってもらう」というハードル。
ふたつめが「実際に買えるかどうか」というハードル。

車を買う時を例に説明すると、「この車カッコいい!欲しい!」と思ってもらえるまでがひとつめのハードルで、「お金をどう工面するか、駐車場をどうやって用意するか」がふたつめのハードルですね。で、誰でも心当たりがあると思うんですけど、ひとつめのハードルを超えた人は、多少無理してでもふたつめのハードルを越えようとするんですよね。車だったらローン組んだり、近所の安く借りれる駐車場を探したり…。どうしても欲しい物がある時、「お金がないから」といって諦めず、なんとかして手に入れる方法を探したことは誰でもありますよね。

とにかくひとつめのハードルさえ越してもらえれば、ふたつめのハードルはお客さんが勝手に(無理して)超えてくれるってことです。

そこで保育園の拡充とか子育てしやすい社会を作るっていうのが少子化対策になるかっていう話に戻ると、これってどう考えてもふたつめのハードルの話ですよね。子どもが欲しいかどうかっていうひとつめのハードルを無視してふたつめのハードルを低くしてる。

もっと端的にいうと、「今の若者って子どもが欲しいって思ってないんじゃないの?」っていうことですよ。

そもそも子どもが欲しいと思う人間を増やしてないのに子育てしやすい環境だけを先行してもしょうがなくない(※私は今まさに子育てしてるから、とっても嬉しいよドンドンやって)?車欲しくないのに駐車場が無料になっても仕方ないじゃん?

だから本気で少子化対策したいなら、もっと子どもを育てることの素晴らしさとか楽しさ、そういうイメージをゴリ押しするプロモーションをしたほうがいいと思うんですよね。世の中の親は、口を開けば子育ての大変さや辛さを吐き出すばっかり(あ、私もそんなんブログに書いてる)。子どもが成人するまでに何千万円かかるって?子どもを借金かローンみたいに言わないでよぉ…。

子どもは本当に可愛いし、子育てを通じて人間的にグイグイ成長させてもらっていると日々感じます。子どもがいなかった時には考えられないほど毎日が充実している感じ。この素晴らしさ、楽しさをもっと伝えていきたい。子どもを抱っこしすぎて腰痛が常態化したり、「ぱぱかたぐるまー」を合図に地獄の肩こり&頭痛生活が始まったり、やっと寝たと思ったら夜泣きされて、早起きして仕事しようとしたら子どもも早起きしてきて結局自分の時間なんてゼロなんてことがわりとよくあるなんて、子育てしているパパママは言わないほうがいいと思うんです。頭いたい。

どうも、じぃーまでした。