1歳児にはカオスすぎる東京の公園


(写真と本文はぜんぜん関係ありません)

正月休みも終わりに近づいた今日、もうすぐ2歳になる娘と二人で近所の公園に。娘とふたりきりということはもうこれはつまり一種のパーティーであり、娘の頬は寒さと父の過剰な接吻で真っ赤に染まること必至のラブラブデートになるわけです。父としてはウハウハせざるを得ません。

近所の住宅街にある小さな公園、その中の小さな滑り台で娘を遊ばせておりました。最初のうちはニコニコと上機嫌に遊んでいて、うちの子は本当に天使だなぁ、顔とかびっくりするぐらい私にそっくりだけど天使だなぁとか思いながら楽しく過ごしていたのですがそこに現れた恐るべき侵入者パーティー。侵入者の戦力は以下のとおり。

  1. 酔っぱらいの父(40前後?お腹が私の1.5倍出ている。E:アサヒスーパードライの中瓶)
  2. 声が小さい母
  3. 小学校低学年の兄(E:引っ張ると空高く飛んで行くプロペラのおもちゃ)
  4. 兄と1〜2つ違いの弟(E:引っ張ると空高く飛んで行くプロペラのおもちゃ)

小さい兄弟はまぁいいでしょう。この界隈の子どもたちは経験上小さい子に優しいので、まだ小さいうちの子に気をつけて遊んでくれるはず…。しかし酔っぱらい。いくら子連れでも夕暮れの公園にアサヒスーパードライ(中瓶)を持った酔っぱらいは入ってきたらダメだろう。普通に通報されてもおかしくないぞ。住宅街の真ん中なのに大声出すなよ。「◯◯君(兄)は思いやりがあるなぁー!」じゃねぇよ。その思いやりのある兄が発射したプロペラが私に直撃してるよ。そしてウチの娘を取り囲んで大騒ぎしてるから娘が「こわい。だっこ」って天使のように手を伸ばしながらパパに助けを求めてきたよ。お前の子に思いやりがあるなら、もう世界中の子どもは思いやり10000%だよ。20年後には世界平和が実現するよ。奥さんものすごい小声で「すみません」って言ってるけど小声すぎて空耳かと思ったよ。目も合わせないし。そこの酔っぱらいから声量分けてもらいなよ。

酔っぱらいの持つアサヒスーパードライ(中瓶)を手刀で叩き落とし、驚いている酔っぱらいをそのまま地面に引き倒すところまで心の中で想像したあと、特に何もせずそそくさと娘を連れて別の公園に移動しました。酔っぱらいこわい。道中で娘が「パパこわかった?」と慰めてくれました。うちの子マジ天使。

次の公園は大きな池があり、小さいながらも東京都内と思えないほど自然が豊かなところ。池の中央には小さい橋がかかった小さい小島があり、そこには小さなお社があって弁天様?が祀られています。その小さい橋の上で池を泳ぐ鯉などを娘と観察しておりました。「こいさんおふろー?」と無邪気に指差すうちの子は本当に天使だなぁ、顔とかびっくりするぐらい私にそっくりだけど天使だなぁとか思いながら楽しく過ごしていたのですがそこに現れた第2の刺客。

  1. 渋いジャケットを羽織った、ダンディ(ロマンスグレーな60歳前後、スマートな物腰でやり手な感じ)
  2. ダンディにぴったりな感じのマダム。清楚な感じ。

なんだか素敵な2人だなぁ。子どもも手がかからなくなって、公園を仲良くふたりきりのお散歩かなぁ。とか勝手に想像しておりました。また橋の上でしばし娘と鯉の観察に精を出していると、突如ガタガタと大きな音が。見ればダンディがお社の扉を無理やり開けようとしているじゃありませんか。年末から正月にかけては管理する人がいないためか、お社は鍵がかかって参拝できない状態になっているのですが、それを無理やり開けようとしているのです。マジかよダンディ。神をも恐れないとか団塊の世代マジ怖え。「おい参拝できねぇな(ガタガタ)」参拝する気だったのかよ。賽銭泥棒かと思ったよ。無理やり参拝するとか神様もびっくりなプレイだよ。「ダイエット成功しますようにってお願いしかったのにぃー(社の隙間に指を突っ込みながら)」マジかよマダム。神様を役所の受付窓口か何かと間違えてないですか。ふたりはひとしきり社の扉をガタガタいわせたあと、諦めて帰っていきました。マダムだけ閉じた扉に向かって軽く参拝していました。お休み中の弁天様もその素晴らしい礼儀作法にさぞかしびっくりしたことでしょうね。私も娘もびっくりしたのでそそくさと公園を退散しました。違いますからね弁天様。お社の鍵を力ずくでハックしようとしたのは私達じゃないですからね。

東京はいつだって便利で楽しくて雪も雨も少なくて最高ですが、娘がこうも小さいと人口密度の低い実家の方が恋しくなります。私が子供の頃は公園が混み合ってるところなんて見たことないですからね。むしろ誰もいないのが普通でしたからね。

他にも朝早くに公園にいくとホームレスの方が子どもに囲まれながら「う゛る゛せ゛ー゛な゛」と唸っていたり、子ども10人に大してブランコ2つしかなくて2秒ぐらい娘をブランコに乗せると他のお子さんから「代わってよー」と言われる状態など経験しました。まぁそれはそれでカオスな感じが娘の社会性教育に良いのかもしれませんが、平和で広い(そして無料の)子どもの遊び場が近所に欲しいものですね。

それにしてもうちの子は天使だなぁ。

じぃーまでした。