プログラム未経験の雑貨屋店長がiPhoneアプリを作って公開するまで:その5 【Cocos2dを勉強するの巻】

2015年4月7日

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約1ヶ月ほどObjective-Cとかいうプログラム言語を居眠りしたりしなかったりしながら勉強した私は、すっかりスーパーハッカー気取り。もう半分ぐらいプログラムが書ける気持ちになっていたのも束の間、ふとある事実に気づきます。

今までObjective-CとかXcodeとか教本通りに勉強したけど、これをどう活かしたらゲーム作れるの?

これまでに紹介してきた勉強の中でいくつかサンプルとなるアプリを(教科書に導かれるままに)作ったわけですが、どれも写真を表示するだけとか簡単なタイマーとか、ゲームとは程遠い内容ばかり。今までの知識をフルに活用しても、ひたすらタイマーで時間を計測しながら次々と写真を表示するアプリぐらいしか作れません。

まるで「I have a pen」の勉強からスタートする義務教育の英語のよう。30年間の人生でも「私はペンを持っています」っていう日本語を話すシチュエーションなかったぞ。英語圏ではペンの有無が生死を分ける状況ばっかりなんだろうか。欧米こわい。左ハンドルこわい。

ゲームを作るためのフレームワーク「Cocos2d for iPhone」を勉強する

現代の神ことGoogle先生に改めてゲームの作り方を聞いてみたところ、「Unity」とか「cocos2d」とかいうフレームワークというものを使えば良いとのこと。

フレームワークとは、例えば今回ならゲームを作るためのプログラムをまとめて、簡単にゲームが開発できるようにしてくれる仕組みのこと。なくてもゲームは作れますが、ゼロからやろうとすると何十倍か何百倍も大変になってしまいます。

スマートフォン向けゲームを開発するためのフレームワークにも色々ありますが、私はObjective-Cしか勉強していないので必然的に「Cocos2d for iPhone」になります。ちょっと前ならともかく現在ではどの言語で書いても複数のプラットフォーム向けにコンパイルできるので、お好きな言語&フレームワークで書いちゃっていいのではないでしょうか。

全然存在しないCocos2d for iPhone用の参考書

cocos2dでつくるiPhoneゲーム―自由で速い、ゲーム用フレームワークを使う! (I・O BOOKS)

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今も昔も「Cocos2d for iPhone」に関する日本語の参考書というのは非常に少なく、勉強するとっかかりがつかみにくいです。私は上記の『cocos2dでつくるiPhoneゲーム―自由で速い、ゲーム用フレームワークを使う!』で勉強しました。

基本的なところが網羅されていて大変良い本です。1週間ほど読んだり書いたり読みながら寝たり寝ながら読んだりしたところ、Cocos2dの使い方が概ね理解できました。

2015年からCocos2d for iPhoneを勉強する場合

ところで私が勉強した当時(2013年ごろ)は上の書籍でよかったのですが、いかんせん古いバージョンのCocos2d for iPhone向けに書かれているため最新のバージョンでは通用しない部分が多いです。というか通用しません。時代の流れ早すぎです。

最新のバージョンではSpiriteBuilderという便利な画面設計ツールの使用が推奨されていますが、そもそも上の書籍が出た当時はSpriteBuilderという名前すら存在しなかったので(元になったCocosBuilderというツールはあったけど)、使い方のツの字もありません。

なので、今から勉強するにはもう少し努力が必要になります。具体的には古いバージョンから変更(または廃止)になったクラス名の置き換えと、SpriteBuilderの使い方を勉強する必要があると思います。

※ 以下の参考サイトには含めていませんが、無論一番参考になるのは公式の【英語の】サイトです。でも英語キライ。I have a pen.I’m Ken Suzuki.

Cocos2d V2.x から v3.xの変更点で参考になるサイト

SpriteBuilderの使い方で参考になるサイト

SpriteBuilderについては使えると便利ですが別に使えなくても作れないわけじゃないので(元々なかったものだし)、どうしても辛かったらパスしてもいいかもしれません。しかし使えると超便利です。

今度は開発だ!!

勉強開始から約1.5ヶ月…長かった…。軽く燃え尽きたぜ。しかし、学ぶべきことは(たぶん)ひと通り学ぶことができました。いよいよ自分のゲームを開発する時です。すでに軽く充足感を覚えつつ(!)、ゲーム開発を開始しました。時は2013年8月…暑い、暑い夏だったぜ…。

じぃーまでした。
つづく

プログラム未経験の雑貨屋店長がiPhoneアプリを作って公開するまで:その6 【とにかく作ってみるの巻】