娘にプログラムを書かせたい

ノートPC

パソコンとインターネットが普及してくれたおかげで、私のようにひとりでも会社というものが運営できる時代になりました。超便利。

まだパソコンやワープロがなかった時代には、会社には書類を清書する専門の人(字が綺麗で枠線を引くのが超うまい)や書類を探すのが専門という人(はやい)がいて、そうやって徹底的に分業しないと業務がなりたたなかったと聞きます。そういう時代から見れば、現代というのはなんとも自由でチャンスに溢れていると思えます。ラッパー風にいえばテクノロジーにマジ感謝。お前のジジイマジ達者という具合です。チェケラ。うまくねぇ。

そんな現代においてはパソコンとかいわゆるところの「IT」に詳しい人とそうでない人の間にびっくりするほどの格差があるとヒシヒシ感じています。ちょっと前に流行った言葉でいうと「デジタル・デバイド」というやつでしょうか。

私のように「なんかパソコンとか詳しい人」というレッテルを貼られている人にはよくよく経験があると思いますが、例えば「ノートパソコンの指で操作する部分を効かないようにしない」とか、

タッチパッド
(つまりタッチパッドを無効にしたい、ということ。これマジでよく聞かれる)

「プリンタの操作がよくわかんないから印刷しといて」とか、王道中の王道である「何もしてないのに壊れたから直して」とか。そういうお願い。しょっちゅうあります(そして大抵の場合はググッて解決する…だって私、PC修理の専門家じゃないし…)。

家族や身内なら気にしないのですが、知り合い程度の相手に「パソコンが何もしてないのに壊れたから直しに来て」と言われると、断るのに大変苦労します。できる人はとにかく自分がパソコンに詳しいことをひた隠しにするとか。わかるわかるぅー。

「ITに詳しくない人」っていうのは大抵の場合、詳しくなることを最初からあきらめているか放棄していて、たとえ若くて時間があって必要性に迫られたとしても特に詳しくなろうとはしません。

そういう人は今日もせっせと、いつもと同じエクセルの書式に手作業で文章をコピーしたり、ワードの体裁を整えるのにマウスをせっせと動かしながら1時間も2時間も使ったりします。

一方でITに詳しい人は、何度も反復する作業はとっくにマクロを組んでボタンひとつで終わるようにしており、ワードの体裁は数値を直接入力して精密に、かつあっという間に仕上げます。余った時間でコーヒーをすすりながら、自作のアプリでお小遣いを稼ぐ算段を考え、「ITに詳しくない人」には理解できないけど、実際のところ何の意味もないプログラムがつらつら流れる画面を表示していかにも考えている雰囲気を出します。

こういう格差は実際にサラリーマン時代に何度も見てきたし、当たり前に行われていることです。もっともバカ正直で仕事好きなパソコンマニアは、楽々と仕事を終えすぎるせいで人の何倍の仕事を押し付けられたりするものですが。

なにもパソコンマニアにならなくても、エクセルのマクロを組めるようになるとか、MacのAutomatorを使うとか、ちょっとやってみるだけで仕事がずいぶんはかどるポイントはあります。でもITに詳しくない(と自分で思っている人)は、そういう技術を脊髄反射で拒絶します。そしてせっせとマウスでエクセルの表を集計する作業に戻るのです。

合言葉は「いや、私そういうの詳しくないから…」

いいからちょっとやってみな?簡単だから。ほんとだから(懇願)。

だからべつに娘にはパソコンマニアになって欲しいわけじゃないし、むしろパソコンとか触らずにある程度まで大きくなって欲しいんですけど、それでも中学生ぐらいになったら少しパソコンに親しんで、簡単なプログラムでいいから自分で何か作れるようになってくれると嬉しいです。自作パソコンを楽しむのでもいい。あんなのパズルみたいなもんだし。

とにかく自分に「ITに詳しくない」というレッテルを貼らずに大きくなって欲しいです。度を越すと、コミュ障の技術オタクになっちゃうからほどほどにね。

それとも娘が大きくなる頃には、Googleの人工知能が発達しまくって人間がいちいちプログラムを書く必要なんてなくなるのかなぁ。

痛いニュース(ノ∀`) : 【画像】 Googleの人工知能が描いた絵が怖すぎると話題に – ライブドアブログ

まぁそれはそれでいいんだけど、コンピュータに振り回されたり、コンピュータが怖くて逃げまわったり、マウスでせっせとエクセルを操作するのがバカらしいと思える程度に親しんで欲しいです。Googleの中身だって、結局だれかがせっせと書いたプログラムでしかないってことを理解しているだけでも違うと思うし。

じぃーまでした。