ゲームのレビューを読んではいけない

2016年1月3日

Downwell

よく言われていることですが。

購入前のゲームのレビューを読んではいけない

購入する前にゲームのレビューを読んではいけません。

他人の評価という先入観を植え付けられてしまえば、あなたにとって未知で純粋で輝くばかりの発見とドキドキに満ちた楽しいゲーム体験は、あなたと出会う前に汚されることになります。

また「気になったけど低評価だったからプレイしなかった」といって、せっかくあなたのセンサーが反応したゲームとの出会いを台無しにする可能性もあります。

購入後にゲームのレビューを読んではいけない

購入後、プレイ後にゲームのレビューを読んではいけません。

あなたがあるゲームに対して感じた面白さ、つまらなさ、評価はあなただけのものです。それを大切にしてください。

自分が面白いと感じたゲームを他人がこき下ろしていたら、どう感じますか?

せっかく楽しかったゲーム体験が台無しになったように感じるでしょう。同じタイトルを再プレイする気持ちが削がれたり、嫌なポイントばかりが目についてしまうかもしれません。

逆に、自分がつまらないと感じたゲームを他人が高評価していたらどうでしょう。「こんなに評価されているゲームを楽しめないなんて、自分はゲームそのものが楽しめないんだろうか」と思いませんか。

他人のレビューは無意味

ゲームというのは嗜好品です。コーヒーや音楽と同じ。高級コーヒーの代名詞であるブルーマウンテンは多くのコーヒー好きに好まれますが、これを好まない愛好家もいます。ジャズが好きな人もいれば、アイドルの歌ばかり聴く人もいます。

同じゲームでも、それをどう評価するのかは人それぞれ。

一般的に評価が低いゲームでも、私が個人的に大好きなタイトルは山ほどあります。日本で好まれるタイトルでも、海外では人気がないタイトルもあります。乙女ゲーは(普通は)女性しか楽しめないでしょうし、美少女ゲーも(多くの場合は)ターゲットは男性です。

ゲームには「合う」「合わない」があります。繰り返しますが、ゲームは嗜好品です。

99%の人がつまらないと評価しても、あなたが、おもしろいと思うならそれでいいんです。

意味のあるレビューを書くのは難しい

ゲームのレビューを書くというのはとても難しいことです。

レビュー対象のゲームを何十時間もかけて隅々までやり込むのはもちろん、開発者の狙いを想像したり、「なぜこのゲームはこういうシステムにしたのか、せざるを得なかったのか」を推理し、評価し、文章にまとめるのは並大抵のことではありません。

本来であればプロのライターの能力が必要ですが、ゲーム雑誌や大手サイトの評価は商業的なバイアスがかかるのであてになりません。

最近では一般の人が気軽にレビューサイトに投稿したり、スマートフォン用ゲームのレビューをApp StoreやGoogle Playに投稿するようになりましたが、これらはほとんど無意味です。

楽しかった! → そうですか・・・
最近では1番です!→ あなたが最近プレイしたゲームなんて知りません・・・
日本語じゃないので☆ひとつです! → 深刻な脳の障害が疑われます・・・

まともなレビューを掲載しているサイトもあるにはありますが、実に希少です。

もっと純粋にゲームを楽しもう

多くのゲームはインターネットの登場で面白さを失ったというか、楽しみにくい環境になりました。

攻略サイトという甘い誘惑のせいで試行錯誤しないと得られない本当の楽しさを味わうことを忘れさせられ、溢れるレビューがゲームとまっすぐ向き合ったときの純粋な楽しさに余計なノイズという毒を注いできます。

もっと自由に、自分勝手に、好きなようにゲームを楽しみましょう。

だってゲームっておもしろいじゃん。