「ネットショップの始め方」で悩んでる場合じゃない

「ネットショップってどうやって作ったらいいですか?」

ネットショップの相談となると必ず出てくるのがこの質問です。私もそうだったので気持ちはわかるのですが、HTMLやCSS、ドメインがあってサーバがあって…何も知らないうちは、こういうITっぽい用語がたくさん出てきて、ネットショップ開業の最初の壁のように見えます。

ですが、実際にはそんなもん、どうだっていいんです(断言)。
好きにやっちゃって!

適当に「ネットショップ」でググッた時に出てくるサービスをいくつか試して、値段と使い勝手で気に入ったものを選べばいいでしょう。カラーミーショップとか、Estoreとか、STORES.jpとか…本気でやるなら有料のサービスを選ぶべきだと思いますが、注意点はそれくらいです。どれも特に技術がなくてもあっという間にネットショップが作れるようになっています。技術の進歩ってすごいぜ。

より細かいカスタマイズやキャンペーンを実施する機能、商品数の上限数など、サービスごとに細かい違いはありますが、それはもっと上のステップに進んでから気にするところです。
好きにやっちゃってYO!

本当に悩まないといけないところで悩みましょう

「ネットショップってどうやって作るの?」という悩みは、「スキーの板ってどうやって足にくっついてるの?」という質問に似ています。実際にやってみたり、スキー教室に行ってみたり、お店の人に聞いてみればすぐに解決しちゃいます。立ち止まる必要はありません。

本当の問題はそれより先、「どうやったら上手く滑れるようになるの?」ということです。

どうやって自分の店にアクセスしてもらうか、他のお店と違うどういう価値をお客さんに提供するか、商品はどこから何を仕入れるか、誰に売るか、どうしてお客さんが自分の店で買ってくれるのか…というような、戦略の部分で悩まなければなりません。ネットショップも実店舗も同じく、ただ店舗を出すだけでは売れないのです。むしろ「ただ出店するだけ」という意味では、立地の良い実店舗の方が圧倒的に売りやすいぐらい。ほっといてもアクセスがこない新規ネットショップは、戦略なしでは全く売れないのが現実です。

答え3. 現実は非情である。
J.P.ポルナレフの名言より

ところがどっこい、ネットショップを始めようという方には、「どうやってネットショップを作るか」ばかり悩んで、肝心の戦略を「適当に仕入れてきて商品を並べる」ぐらいしか考えてらっしゃらない方の方が多いのです。完全にエネルギーの使いドコロが逆。

相談サービスにいらっしゃる方にも、2時間の相談時間中の1.5時間を「どうやって作るか」という話で消費しちゃう方も。何度も「それよりもっと大事なところがあるんですよ!」と言っても、やっぱり技術的な心配が先行しちゃって話が戻ってしまうのです。人間、未知のものは不安ですもんね。私も知り合いに誘われて1回だけ行った地下アイドルのコンサートとか超怖かったですもん。わかるわかるぅー。

これからネットショップを始められる皆様におかれましては、エネルギーの注ぎどころを間違えないようにご注意いただきたいところでございます。

どうも、じぃーまでした。