本当にあった怖い大企業病の話
最近よく夕方のニュースを見るんですけど、つい先日、「某愛知県の某地方の工場で事故があり、作業員の方が亡くなりました」っていうニュースを見たんですよ。
そこがどうにも聞き覚えがある地名だったので思い出したんですが、サラリーマンの時に何度も耳にした地名だったんですね。
私が前にいた会社は大きい会社ではなかったのですが、ある時突然、日本を代表する某巨大自動車メーカーの子会社になったことがありました。で、その某巨大自動車メーカーの本拠地がその地方にあったので、出向でやってきていた(というか明らかに使えないから飛ばされてきていた)上司の方たちが定期的に巡礼しているのが印象的でした。大企業では、たとえ数百キロ以上離れた場所に出向させられても、たまに本拠地を巡礼しないと大変なことになるそうです。大変ですね。
ところでこの「工場の事故」で思い出したのですが、私がサラリーマンやってた時も同じような事故があって、当然のように緘口令とともに情報が回ってきました。その時は「なぜか」「子会社の工場の社長が」「ひとりで」「深夜に」作業していて事故って亡くなったという話で、会社からは「このようなことが二度と起きないよう、再発防止を徹底せよ」みたいなことを言われました。
子会社の末端の下っ端社員的には「子会社の社長がひとりで深夜に作業をしなければならない」ような無茶を押し付けたのが誰なのかは一目瞭然だし、そもそも分かってるから緘口令出してるくせに~とか思うわけですが、そこはそれとして「フムフム痛ましい事故だ」とかもっともらしいことをいうわけです。たぶん無茶を押し付けた張本人たちも、どっか大きな会議室で誰かが作ったもっともらしいパワポの事故調査資料を見ながら「フムフム痛ましい事故だ」とか言ってるんだと思うと空恐ろしい世の中だと思いますね。たぶん冒頭のニュースも、またエライ人の無茶ぶりの犠牲が出たのでしょう。南無。
ちなみに親会社のほぼトップの人は「常在戦場」という言葉が好きで、私はいつも「腸内洗浄」に語感がそっくりだなとか思っていたのですが、要するに常に戦場にいるつもりで仕事をしろというのです。ところで私は当時、社内のITインフラを担当していたので、そのエライ人のパソコンにゲームの「上海」をインストールしろという指示が出ていることを知っていました。常に戦場にいる人は、戦いに慣れすぎて戦場でもゲームをしてしまうようです。やっぱりライトな意味合い的に「腸内洗浄」とノリは変わらないのかもしれません。
まぁ大企業っていうのは大変だな、と社員1名の会社をやってる私が思ったわけです。
じぃーまでした。
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