伝説のロボットカスタマイズ&育成ゲーム「データバトル」を入手しました【趣味】
あなたは20年前にトミー(現タカラトミー)から発売された、伝説のロボットカスタマイズゲームをご存知でしょうか。その名も『データバトル』。
テレビゲーム全盛期になんと電子手帳タイプのおもちゃとして登場し、その画期的なロボットバトル・育成システムで一世を風靡した(と勝手に思っている)おもちゃです。ゲームボーイ用ソフトとかで出さなかったところに男気を感じます。だがそこがいい。
今回私は、その完全動作品を入手することに成功しました。この記事がタカラトミーの社員の方の目に入り、復刻版を発売してくれることを信じて無駄に書きまくりたいと思います。復刻版。復刻版を希望ですよ(強調)!!
経緯
私は「データバトル」をオマージュしたiPhone用アプリ「ロボラン」を2年前に開発しておりますが、開発時にはデータバトル本体は手元にありませんでした。実家にあるものは遊びすぎですでに壊れており、ネットで入手可能なものも「動作未確認」で「8,000円」など高沸にも程があって物売るっていうレベルじゃねー値段でしたので、「ロボラン」は私の記憶を頼りに、かつシステムはほぼ踏襲せずに作られました。まかり間違って訴えられても絶対に勝てるレベルで違うゲームになっています。システム根本が違うとはいえ、今回完全動作品を入手したことで、面白さの上でも「データバトル」が圧倒的に上であることが再確認できました。※もちろんロボランはロボランなりに楽しいですが、好みの問題で。
もしタカラトミーさんが復刻版を発売してくれないのであれば、今度はさらにシステムをパクっ…オマージュした「ロボラン2」を開発しなければなりません。しようかな。どうしよう。というより、ロボラン2を開発するとしたら参考になるかなと思って「データバトル」の完全動作品を探したのですが。
とにかく今回、ヤフオクでなんと「800円」で完全動作品を落札することに成功し、この記事を書くに至りました。800円って。ヤフオクやべぇ。
データバトル~開封の儀~
箱です。さすがに新品同様ではないですが、20年前のものと思えないほどキレイ。出品者様に感謝です。
なんと、取扱説明書と…当時のアンケート用はがき(今でも届くんでしょうか?おじさん送っちゃうぞ?)
パーツ一覧など、私の実家にも存在しない付属品が完璧に揃っています。パーツ表(といっても全部ではない)には各パーツの設定が書いてあってテンション超絶アップ。例えば
- ヘッドパーツ「プロセス」
ヘッドのレンズ視野を最大限まで高めるために中央に大きめのバイザーをセットしており、バトル中の反応スピードが上がっている - ボディパーツ「オリハルコン」
精神感応金属「オリハルコン」を使用したボディパーツ。重量も重いが、HP・防御力は優秀である。やや扱いづらいのが難。 - アームパーツ「マイナスドライバ」
攻撃力自体は、かなり低い。ただし、手慣れたものが使えば相手のアームパーツを分解することができるといわれる。 - アームパーツ「ボルトロック」
肩に仕込まれたジェネレーターから、発生する電撃を拳に乗せて、相手に叩き込む電撃系武器。
などなど…。くぅーっこれこれこれですよ。こういうのがいいんだよ!!もうこのパーツ表だけで一晩飲めそうなぐらい男の子のハートをガシガシ掴んで来やがります。20年前のおもちゃに付いてきた紙ペラを捨てないでおいてくれた出品者様、本当にありがとう。
取扱説明書の挿絵もやばいです。かっこいい。よすぎる。
いわれなければこれが「コントラスト調整」の挿絵だと誰にも分からないぐらいカッコイイ。
全然記憶になかったのですが、今一度データバトルの取扱説明書を読んでみると、思ったよりずっと「生き物っぽい」設定が多いことに気づきます。例えばこれはバイオリズムの設定。日によって調子が変わってくるので、同じメタルソリッドでも強い日と弱い日があります。あ、データバトルに出てくるロボットはメタルソリッドと言いますよ(常識と言わんばかりに)?
またメタルソリッドには寿命があり、寿命が来ると死にます。具体的にはデータが消えます。怖え。そのため、育てきったメタルソリッド同士を融合させて新しいメタルソリッドを生み出し、ハイブリッドなメタルソリッドを作る、というのがこのゲームのキモの一つです。ただ、ゲーム中で寿命を延ばすことができるアイテム「ギンサン(すごいネーミングだ)」が割と手に入るので、実際には融合させずに育て続けるというやり方もあった…気がします(うろ覚え)。
メカなのに交配?的な遊び方もあって、本当に生き物っぽいですね。またうろ覚えですが、ある程度レベルが上がったメタルソリッドのパーツを組み替えるとガクッとステータスが下がるので、育成中のメタルソリッドのパーツ組み換えはあんまりやらなかったような気がします。そこも「寿命」と「交配」を積極的にプレイヤーに促す工夫ですね。たぶん。
ちなみに今回、追加のパーツデータが入ったユニットも300円で落札しましたが、しばらく使わないことにします。うろ覚えですがこの「ファイアイフリート」はクッソ強いので、最初から使うとゲームを楽しめないからです。
私の記憶では追加のデータユニットは他に忍者みたいなやつが販売されていたと思いますが、残念ながらヤフオクで見つけることができませんでした。販売数自体が少なかったのか、私も子供の頃は持っていなかったと思います。
データバトル、20年ぶりの起動
前置きが長くなりましたが、さっそく電池(緑色のサビが浮いてた…)を入れ替えて、電源ボタンを入れると…
ちゃんと動いたァァァァァァァァ!!このカッコイイオープニングを60億人の全人類に見せたい(切望)。
さっそく、自分の機体「ジィマ1(じいまわん)」を作成します。
・頭
微弱な電磁シールドを張って全体的な防御力をアップする「クロック」
・右腕
可もなく不可もない武器「ロングソード」
・左腕
特殊効果「カウンター」がたまに発動する接近戦用の盾「パイクズ」
・身体
たまにカウンターでHPを吸収する「パラケルス」
・脚
防御力・HPが高い重量級の「サロン」
ゲーム開始時は利用できるパーツも多くないため、可もなく不可もなく、かつレベルが低くても死ににくい機体を目指します。また「カウンター」で格上の相手の攻撃を叩き返すことを狙いつつ、稀に発動する「HP吸収」でさらに食らい付くことも狙います。全体的に重量バランスも悪くなく、脚部が重量級ながらそこそこ攻撃をかわしてくれる…気がします。
ちなみに初心者の方は、他のロボットゲーと同様に「重量、高火力」タイプのロボットにする方が勝ちやすいです。武器を分解されたりしなければですが(20年前のゲームに今さら初心者なんているのか…?)。
さっそくCPUバトルを始めます。いわゆる「ロックマン」方式で、「ファイア」「フォレスト」など属性ごとのステージを選び、勝ち抜きバトルをします。何度か連勝するとボスが出てきて、勝利できればそのステージはクリア。
まずは遠い記憶で確か敵が弱めの「フォレスト」に挑戦。
初戦の相手。なんか鉄球みたいなやつが強そう。※ちなみに液晶に一本表示がおかしい部分が出てきました。たまに直ったり、また出たり…20年前の機械ですから…。
戦闘はなんとオート。プレイヤーは戦闘前に簡単な指示を出すだけで、あとはロボット同時が勝手に闘います。指示にどれだけ従うかも、カスタマイズやレベルによって変わってきますが…ほとんど勝手に行動しますね。今回も右手に剣を持っているのに盾でどついたりしてヤキモキしました。
この「見ているだけ」というバトルは忙しい現代人にはそぐわないと思ったので「ロボラン」ではプレイヤーが完全に操作するシステムにしたのですが、改めてやってみると「見ているだけ」だからこそ面白いという部分もたくさん発見しました。前述のように武器があるのに盾で攻撃したり、変なタイミングでパワーアップアイテムを使ったり、両腕を分解されてもめげずに頭突きやキックで闘う姿はロボットなのにハラハラするし、ヤキモキするし、まるで自分の子どもを見ているような感覚になります。
さて、勝負の方は接戦の末、なんとかジイマ1が勝利!
最初に設定した血液型によって、勝利時の台詞が変わります。ジイマ1はAB型なのでキザ。「弱い者いじめはキライなのさ」だそうです。お前も弱いじゃねーか…。
すると倒した敵が「ふっ貴様にこのパーツをやるぜ」!!なんだってー!?
なんか強そうな鉄球のパーツをくれました。こうやってパーツがじゃんじゃん増えていきます。
続く2戦目。重量級のボディ、脚部で序盤からヘビーな相手です。また左腕に「三節棍」が装備されています。「3-HIT」という3回攻撃ができる技が使える腕で、おそらく重量級ならではの手数の少なさをカバーするのが狙いでしょうか。強敵っぽいです。そして液晶の表示欠けが直らない。
写真だと超絶分かりにくいですが、敵の右腕による効果「モウモク」で命中率を下げられるジイマ1。頑張れジイマ1。負けるなジイマ1。あと剣を持っているのに盾でブン殴るのやめろ。
ちゃんと剣で攻撃したと思えば空振り。敵による「モウモク」が効いてます。しかしこちらも「カウンター」と「HP吸収」で粘りに粘りまくります。
そう、いつもお父さん言ってるだろ?人生ってのは…
まとめ
こうしてジイマ1はコツコツとレベルを上げていき、頂点をめざすのでした。というところで、私から2つだけお願いです。
- タカラトミーの方、復刻版の販売をよろしくお願いします。
ロボラン2を作るハメになります。私が勝手に大変です。 - たまにヤフオクで販売されているので、誰か対戦しましょう。
挑戦者待ってます。
この「データバトル」、ググッってもほとんど情報が出てきません。こんなに良く出来たゲームがこのまま歴史に埋もれていくのは悲しいものですね。
じぃーまでした。
ディスカッション
コメント一覧
うおお! 懐かしい!
当時遊んでいました!
というか今もたまに遊んでいます!
コ●コ●コミックに、特集組まれてましたね。
超必殺技のパーツ組み合わせとか、今も覚えています!
> スタンさま
おお同士よ!!不思議なほど楽しいですよねこれ。別に見てる必要ないのにバトルの様子をガン見してしまう…。心から復刻版を販売してほしいです。
やはりデータバトルの復刻版を待ち望まれている人が
広いインターネットの世界にはいらっしゃったんですね・・^^
いやー懐かしい!兄がクリスマスプレゼントで両親から
もらって一緒に遊んだものです。確かメモリーユニットには
一体分のデータしか保存できないから、いつも私の機体は
消されてしまいましたが
本当に早く復刻してほしいですね
ようこそデータバトラーさん!
データバトルの発売当時はコミックボンボンなどでそれなりにプロモーションしていましたから、割とデータバトルに思い出がある人は多いと思うんですよね。
あとは何をどうしたら復刻版を発売してもらえるでしょうか(真剣)。
なつかしい
小学生のとき買ってもらったものですがまだ動きます
国会図書館でボンボンのバックナンバー読んで、必殺技のパーツ組み合わせを調べたりしました。
全部紹介される前に特集が終わってしまったのが残念でした
グワァァァァァ!ボンボンの特集を覚えている方がいらっしゃるなんて!
私も毎月楽しみに見ていました!!
もうググッても必殺技の組み合わせが出てこないので、自力で再発見しないといけなくて辛いです(笑)。
本当に流行ればいいのに…
当時兄と一緒に死ぬほどはなりました。
忍者みたいなやつも持ってました。
強敵から新しいパーツをもらった時の興奮は今でも覚えています。
あ、いいなぁ!忍者みたいなやつだけ、今も昔も持ってないですよ。
久しぶりにやったら意外と成長が遅くてなかなかクリアできないし、パーツが入手できるとやっぱり興奮するし、楽しいです。見てるだけなので退屈な感じも確かにあり、あまり現代的ではないのですが・・・笑
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