ルナティックドーン3(PS版)の思い出
世の中には明らかにクソゲーの類なのに、どういうわけかとても印象に残って数年ごとにプレイし直したくなるゲームがあります。
「ルナティックドーン3」もその一つで、絶対に誰にもオススメしないし、別にすごくおもしろいとも思わないのですが(失礼)数年ごとにプレイしたくなるゲームです。っていうかゲームアーカイブスでダウンロードできるので、実際に時々プレイしてます。
オープンワールド系…オープンワールド系…?
ルナティックドーン3はいわゆるオープンワールド系のRPG…だと思います。ファンタジー世界にポンと放り込まれて、「あとは好きにしていいですよ」という、自由度あふれるスタンス。
ただし、この自由度感、というか放り出され感が半端じゃありません。
普通のオープンワールド系のゲームは少なくとも「メインクエスト」が用意されています。いくらプレイヤーを放り出して「自由にやれ」といっても、初めてのプレイヤーは何をしたらいいかさっぱり分からないわけですから、最低限「わからなかったら、これに沿ってやってみてね!」というストーリーが用意されているものです。
ルナティックドーン3にはそんな親切なモノありません(ヘルプおやじという、最低限助けてくれるガイドはいますが)。
さらに世界も決まったマップではありません。ダンジョンも街も、初めて訪れるときにランダム生成されます。酷いことに自分の拠点となる世界も初プレイ時にランダム生成されるため、自宅とよく使う商店のような設備が異常に離れていたり、町中に堂々とゾンビが徘徊して人を襲っていたりします。恐ろしい世界です。
最初に生成された自分の世界が不便過ぎると修正は不可なので、諦めてキャラメイクからやり直したほうが良かったりします。
とにかくタンパク。静か。淡々としてる。そんな雰囲気が好き
そんな世界でプレイヤーは自由に冒険したり、配達屋さんをやったり、結婚したり、いきなり引退したり、途中セーブ不可なのに299階まで潜らないと手に入らないアイテムを探しに行ったりします(狂気)。
やってみるとけっこう色々なことができて楽しいのですが、それにしてもこのゲーム、静かです。
戦闘中にはちょっとそれっぽい音楽が流れますが、それも一般的なゲームに比べるとすごく静か。
ラスボス級のモンスターが出てきても静かですし、うっかりゲームオーバーになっても
「あなたは死にました」
と一言出るだけでとっととタイトル画面に戻ってしまうタンパク加減です。
世界観もなんだか寂しげで、なにもないのに悲しくなるような雰囲気が出ています。この雰囲気が好きで、何度もプレイしてしまうのかもしれません。
全体的に投げっぱなし、バランス不良、だがそれがいい
このゲーム、全体的に放り出され感がすごく、しかも戦闘のバランスが微妙です。
割と序盤で手に入る「カソック」という安いローブがゲーム中2番目の防御力を持っていたり、モンスターの出会い頭の一撃で即死することもしばしば。
でもいいんです。それがいい。
そもそもゲームの目的自体があってないようなものなので、敵が強かろうがなんとなく受けた依頼が原因で知らない人にライフルで射殺されようが(よくある)、うっかり店主を攻撃したら「ぷんぷん」しか喋らなくなってモノの売買ができなくなろうが(とてもよくある)、それも含めて楽しいのがこのゲーム。
「あなたは死にました」あはは!死んだってよ(狂気)!
何も考えたくないときに、ボンヤリと楽しめるのが魅力なんでしょう。
ちなみにPC版ではインターネットを通じてマルチプレイができたそうなんですが、みなさんいったいどういう感じで盛り上がったのでしょうか…全盛期に見てみたかった…。
↓なんと大昔のレビュー記事が残ってました。すげぇ。
自分だけの冒険を作り出せるゲーム本来の楽しみを実現 ルナティックドーンIII PC
じぃーまでした。
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