【日記】ウチの年寄りウサギが月に帰った話。あるいは動物を飼うことについて。
ウサギが死んでしまうことをウサギ業界(?)では「月に帰る」と表現するらしいです。
今朝、ウチの老ウサギ、サスケが月に帰りました。
動物病院にあった飼育本でその表現を発見したときは「なんてシャレオツな表現なんだ!今度使おう!」ぐらいの認識でしたが、割とすぐに使う機会が訪れてびっくりです。
言いたいことを最初に
ちょっと前にばーちゃんが死んだ時と同様、イマイチまとまりのない話を書くことは間違いないので、最初に言いたいことをまとめておきます。
1.「動物は自分より先に死ぬから飼わない」なんて言わないで欲しいということ
2.絶対に最後まで面倒を見ること
3.ウサギはかわいいってこと
後は蛇足なんで読まなくて大丈夫です。
湿っぽいし。ジメジメ。
ウサギはたまに鳴きます
サスケはかなり長生きした方です。
ウサギの平均寿命は7-8歳と言われている中、10歳まで生きたんだから、大したものだと思います。
7歳を過ぎた頃から、年に数回は体調を崩すようになりました。
そのたびに動物病院に通って命を繋いできました。
※年取ったウサギは、本当にいきなり体調が悪くなるものです。恐ろしい。
1時間おきに薬を飲ませたり、柔らかくした餌を食べさせたりもした時期もありました。
実際、何度かこれはもうダメかなぁ、という具合になったこともありましたが、なんとか今日まで生きてきました。
死にそうになるたびに、
「誰も見てないところで死ぬなよ。ちゃんと看取られて死ぬんだぞ?」
と冗談混じりに言い続けること数年。
サスケはちゃんと言いつけを守ってくれました。
サスケは先週末に大きな腫瘍が見つかっていました。
2ヶ月ほど前にもレントゲンを撮っていましたが、その時には影も形もなかったはずの腫瘍。
先週末のレントゲンでは、他の内臓が写らないほど大きい腫瘍が見つかり、手の施しようがないことがわかりました。
動物病院の先生にも「そろそろ」であることを確認したのが昨日。
昨日の夜は、元々の飼い主である妻の家族に、生きているうちに会いに来てもらいました。
昨日になってサスケはもう、自力で立ち上がれないほどに弱っていましたが、みんなに撫でてもらって幸せそうでした。
今朝、「サスケが本当にダメそう」という妻にいつもより早く起こされて、
わずかにお腹が上下するだけでグッタリと横たわったサスケを撫でて、声をかけてやりました。
するとすぐに、サスケはプウプウと少し鳴いて、息を引き取りました。
まるで言いつけを守るために、私が起きてくるのを待っていてくれたようでした。
※飼ったことがない方は意外とご存じないですが、ウサギはたまにプウプウ鳴きます。
サスケが動かなくなった瞬間、信じられないぐらいゲロンゲロンと泣きました。
28歳成人男性としては、なかなかの泣きっぷりです。
妻もゲロンゲロン泣きました。
本当に、ありえないほどの悲しさです。
「ペットロス」とか語感がスゴイ軽い感じですけど、当人にしてみたら計り知れない衝撃。
もっと濁点とか入れて、辛そうな単語に仕立てるべきです。「ベッドロズ」です。
だって今も泣きそうですからね。ゲロンゲロン。
会社員辞めててホントによかった。
仕事にならないところだった。違うか。
とにかく死ぬほど悲しくて、辛くて、
「動物は先に死ぬのが悲しいから飼わない」っていう言葉を身にしみて感じるわけですけど、
それでも「サスケなんて飼わない方が良かった」とは思いません。
※サスケを飼い始めたのは私じゃなくて、いわば「妻の連れ子」だったので、飼わないという選択肢はそもそもなかったのですが。
お金もかかる、手間もかかる、死ぬと悲しい。
でも、サスケがいてくれたおかげで、我が家はとても幸せでした。
サスケのことを思い出せば、この後も一生幸せな気持ちを忘れないでいられるでしょう。
生物である以上、動物は必ず死にます。人間も同じです。
ペットは先に死ぬ可能性が高いのが普通です。
でも、事故や病気、その他もろもろの理由で、人間が先に死ぬかもしれません。
「いつか死ぬ生き物とは家族にならない」、なんて、どうか言わないで欲しいです。
ガス殺はたぶん安楽死じゃない
サスケは捨てウサギだったそうです。
公園で段ボールに入れられて死にそうになっているところを、義理の妹(当時中学生)が見つけて保護したんだとか。
※なので享年10歳とは言ってるものの、拾った時点で若干大きかったので10歳半ぐらいかもしれない。年齢不詳ウサギ。
野ウサギならぬ「捨てウサギ」がいること自体が結構驚きですが、
きっとマンションかアパートで飼いきれなくなった人が捨てたんでしょう。
別にその人を擁護する気はないですが、確かに公園だと緑があるからウサギ生きられそうなイメージありますよね。
実際にはネコやカラスのような天敵も多いし、食べられる草はそんなにないしで生きられないのですが。
この義理の妹、捨てウサギによほど縁があるのか、友達が飼いきれなくなった別のウサギを預かり、そのウサギはそのまま妻の実家で飼われています。
とにかく世間には、捨てられる動物がたくさん存在しているようです。
ペットショップではじゃんじゃん動物が売られ、保健所ではじゃんじゃん殺され、さらに段ボールに入れて捨てられる。
犬猫は合計で、年間28万匹が保健所で処分されているそうです。
ちなみに処分って書くと有耶無耶になるので正しく書きますが、ガス殺です。
28万匹が食肉用でも何か必要性があるわけでもなく、飼い主に捨てられたためにガス殺されています。
参考リンク:
http://sos.k2.xrea.com/hoken/hoken.htm(隠された現実-動物たちのSOS-)
ウサギも間違いなくたくさんガス殺されていると思いますが、データが出てこないので数を調べるのは諦めました。
捨てる神あれば拾う神ありと言いますが、拾う神が圧倒的に不足しているようです。
ペットショップの存在を否定する気はありませんが、これから動物を飼おうという方は、どうか少し考えて欲しいことがあります。
・雑誌、テレビ、インターネットでカワイイ動物を見て、その勢いだけで飼おうとしないでください。
数日待って、実際に飼っている人がいかに大変なのかを聞いて、ネットで調べて、それでも最後まで面倒みれるか自分に聞いてください。
・お金を出して買う前に、どこかで行き場を失っている動物がいないか探してください。
ネットで調べる、動物病院などで聞いてみる、方法は色々あるはずです。
※私のとても良く知っている人物は、勢いで飼い始めた割に、今ではウサギを2羽と仲良く一緒に暮らしているので、そういうケースもあるかと思います。
ウサギを飼ってると必ず聞かれる質問に、リアルに回答
1.ウサギって懐くの?
超絶懐きます。
コツは、ウサギが心を許すまで、人間側からあまり干渉しないことでしょうか。臆病なので。
まだ奥さんと結婚する前、かなり仲良くなったサスケと2-3日ほど会わない期間がありました。
久しぶりに会ったサスケは、私を見るなり走り回って喜んでいました。
※あんまりグルグル跳ねまわるから、気が狂ったのかと思った。
これ以来、私はサスケから離れられなくなったのです。
あとはペロペロ舐めてきたり、エサくれーってアピールしてきたり、表情豊かです。
2.ウサギって臭い?
体調が悪くなると、糞尿が超絶臭くなってきます。
元気な時は、ほとんど匂いません。
いずれにせよ、マメに掃除をしてあげることが肝要です。たぶん。
3.ウサギって水飲まないんだよね?
飲みます。
4.ウサギって鳴く?うるさい?
同じ部屋にいると、ガサガサバタバタ音がするので、慣れないと寝れなくなります。
犬猫のように鳴かないのでその分静かなイメージですが、基本は夜行性なので夜はうるさいです。
慣れれば全然平気。
時々プウプウ鳴きます。音が小さいのでよく聴いていないとダメです。
5.ウサギって何匹も一緒に飼えるの?
素人にはオススメできません。
ケンカするか繁殖するかしちゃいます。
6.私でも飼える?
10年世話ができる覚悟があるなら大丈夫です。
あと、動物病院に行くたびに数万円かかったりしてビビります。
7.かわいい?
天使です。
【2014/3/5追記】
サスケさんを追悼するゲームをつくりました。
関連リンク
・ばーちゃんが死んだ
・http://sos.k2.xrea.com/hoken/hoken.htm(隠された現実-動物たちのSOS-)
ディスカッション
コメント一覧
わたしも実家で一匹犬を飼っています。
めちゃくちゃ吠えるし口クサイし、
町内一のアホワンコやと思いますが、
それでも私には可愛い家族ですね。
だからいなくなってしまう日がいつか来ることが
今はまだ信じられないし、
想像したくないです。でも、来てしまうのは事実で。
うさちゃん亡くされて、
店長さんがとてもお辛いのが伝わってきました。
私はウサギ年の卯月生まれというウサギの星女(自称)
ですので、
サスケちゃんの写真を見て
ノートボードにサスケちゃんを描いてみました。
もし嫌じゃなければ、また見て下さい。
店長さんちょっとずつでも、元気出ますように。
> もじゃみさん
ありがとうございます。
どうかどうか、ワンちゃんを目一杯可愛がってあげてください。
可愛がられてるワンコが1頭いるという事実だけで、私も救われます(笑
やたら秀逸なことで有名なもじゃみさんの絵、ありがとうございます!
ぜひ見てみたいです!!
ベッドロズって本当に私が経験した悲しみを表してくれる表現だと思いました。
実家には拾って保護したものの里親が自分達家族以上に愛を注いでくれるか?→わかんないよね!→うちで飼おう!ってな具合で今現在猫22匹おります。今の子たちの前に8匹との別れがありました。その都度ベッドロズになり、でも一匹死ぬと次にまた緊急保護しなきゃいけない子に出会ったりで、亡くした傷は新たな出会いが和らげてくれました。
私は今独り暮ししてから実家では飼えなかった熱帯魚、ハムスター、モルモットを飼い明日ウサギをお迎えします。
新しい出会いだけども、ウサギは今まで一緒に生活してきたどの動物よりもデリケートなので何が起こるかわからないし、病気も沢山+治療も難しい!別れを今のうちに考えて身構えてしまう保身ぶりです。
サスケ氏みたいにじーちゃんになって沢山の思い出を残して欲しいです。
貴重な体験ありがとうございました。
今日、私のうさぎも月に帰りました。
13年前のクリスマスプレゼントが今年のクリスマスまでずっと過ごしてくれて感謝しています。
もう打ちながらゲロンゲロンです。
この子に何度夜中に話しかけに行ったことか、何度癒されたことか。
うさぎを飼うまではうさぎがこんなに可愛くて天使だって分かりませんでした。
何が言いたいかと言いますと、うさぎは天使です!最高ですよね!
まだまだ、ゲロンゲロンですがこのブログを見て少し整理がついてきました。
ありがとうございます。
13年は長生きですね!!とても大事にしていたことがよく分かります。
しばらくはどうしたってゲロンゲロンだと思いますが、楽しかったうさちゃんとの思い出を振り返って楽しいクリスマスをお過ごしください!
私のウサちゃんも2015年12月24日の朝、月に帰りました。
毎日ゲロンゲロンに泣いて全てにおいて、ヤル気が無くなりペットロズで心療内科に行きました。抑うつでした。
うちのウサちゃんは7歳と2ヶ月の雌でした。
私がちゃんとウサちゃんの知識を知っていたら苦しめず短命じゃなかったと毎日後悔してます。
今でも逢いたいし、またペロペロゴロンとなって欲しいです。
ウサちゃんて本当に可愛いですよね。
うさちゃんの7歳2ヶ月は人間で約70歳なので、普通におじいちゃんだと思います!十分に長生きですよ。
知り合いでずっとうさぎを飼っている人は、とても大事にしていても1〜3歳で月に帰っちゃうことがあると言ってました。うさぎごとに寿命は全然違いますね。
あまり気を落とされず、楽しかった思い出を大事にしてください。
今日はじめてこちらのブログを拝見しました。サスケちゃんの写真をみてビックリ!うちのパルとそっくりで。
うちのパルは8歳4ヶ月の男の子のうさぎでした。
一昨日の朝3月3日奇しくも『うさぎの日』に月に帰ってしまいました。
突然のお別れでした。
前日まではとても元気でご飯も人参もレタスも大好きなうさぎ用ビスケットもムシャムシャパクパク食べていたのに。
一緒に飼っているアメショー7ヶ月の女の子と仲良く遊んでいたのに。
先月19日にずっと飼っていたアメショーの老猫がいなくなったばかりでまだ半月も経ってないのにとてもさみしいです。
パルはペットショップから買ってきたうさぎです。とても人懐こく抱っことナデナデが大好きなうさぎでした。
いろんなものを齧られ大変でしたが可愛くて毎日癒された8年間でした。
なんの前触れもなく突然のお別れで本当に悲しいですが病気で何日も辛く痛い思いをしなかった分良かったのかなと思いたいです。
うちもペットの火葬屋さんにお願いしてお骨も拾ってきました。家に祭壇を作り毎日ご飯とお水をあげています。今後2匹のお骨を庭に埋めるか散骨するか主人と検討中です。
あちらの世界でサスケちゃんと会い鏡を見てるようにビックリするパルの姿を想像して気持ちを和ませたいと思います。
8歳だとうさぎ的には立派なお年寄りですね!おっしゃる通り、辛い思いをせずに帰れたのであれば本当に幸せだと思います。年をとって病気しがちなうさぎさんは本当に辛そうですから・・・
我が家ではまだお骨を家に置いて毎日お参りしていますので、お月様でパルちゃんと仲良くするように言っておきますね。
こんにちは。初めて拝見しました。
5月19日にうさぎが月に帰りました。
今ゲロンゲロンの状況です。
先ほど、火葬業者が引き取りに来て
最後のお別れをしました。
ネザーの男の子で名前はくぅちゃんです。8年10ヶ月の生涯でした。お骨は後日引き取りに行きます。
一ヶ月前にひどい下痢になり、病院に連れていったところ、胸に水腫ができていてそれからご飯もどんどん食べなくなり
やせ細っていきました。
それまではすごく元気でご飯をもりもり
食べて健康そのものだったのに
まだ受け入れられません。
会社から帰ったらピンと伸びて横たわっていました。最後の時間を一緒にいられなかったことが悔やまれます。
痛みや苦しみから解放されて月で幸せに暮らしてほしいな。と思います。
そして我が家に来てくれてありがとう。
と伝えたいです。
ピンバック & トラックバック一覧
[…] (関連記事) 【日記】ウチの年寄りウサギが月に帰った話。あるいは動物を飼うことについて。 ペットの葬儀屋さんで火葬にしてもらったら対応が良すぎて感動した件 […]