【読書感想文】新人OL、社長になって会社を立て直すを読んでみた

2017年7月13日

新人OL、社長になって会社を立て直す (青春新書プレイブックス)
新人OL、社長になって会社を立て直す (青春新書プレイブックス)
経営戦略・・・そう、大切なのは経営戦略ですよね。

ってもっともらしいことを言ってみただけなのですが、確か私は大学時代に「経営学」とかそういう感じの学問を学んでいたような気がするのですが、いざ自分のお店を持ってみるとこれが何一つピンとこない。

色々と理論とか用語(ブルーオーシャン、SWOT分析、ドミナント戦略、どうのこうの)は出てくるのですが、じゃあ実際、お店を良くするには何をどうしたらいいんだよ!と考えると、全然何をしたらいいのか、何から始めたらいいのかわからない。

そこで早速手にしてみたのがこちらの本。
最初に読んでみた感想を言っちゃうと、

なにこれちょうわかりやすい。

マーケティング戦略の基礎の基礎の基礎の基礎

本書は「ビジネス・ライトノベル」というジャンルの本なんだそうな。
なんだそりゃ初めて聞いたって感じですが、表紙から分かるように、とてもマーケティングの本とは思えません。

っていうか萌え。萌えだろこれ。

この表紙のせいで得してるのか損してるのか分かりかねるところではありますが、とにかく内容としては経営がうまく行ってない料理店を、社長である主人公(若い女子。当然のごとく若い女子)が経営戦略をイチから勉強しながら建てなおしていく、というストーリー。そのストーリーに沿って、経営戦略の基礎がわかりやすく解説されています。
ところどころにやはり萌え狙いの挿絵が挿入され(挿絵は、女の子たちの目がなんか怖くて萌えって感じがしなかったですが)、文章量・文体どちらもライトノベルの名にふさわしい少なさ、分かりやすさで書かれています。

じゃあ内容的に不足しているかといえば全くそんなことはなく、必要な内容がギュッと詰め込まれている感じ。

戦略BASiC、差別化、売上の原則、差別化、その他もろもろ…

しかも「わかってるけど実践できない(できてるつもりになっちゃう)」罠について何度も言及されており、実際にどうすればいいのか、ちゃんと考えられていないとはどういう状態なのかということを、主人公たちと一緒に考えていくことでなんだかしっくり来てしまうというスゴイ内容。

マーケティングわかったわー
まじ理解したわー

となること間違いなし。
当然ながらマーケティング戦略というのは奥が深いので、これ1冊読んだから売上が上がりまくって宝くじが当たって身長が伸びて彼女ができるわけではありませんが、入門書としては非常に素晴らしいと思います。
私が大学生の時にあればよかったのに。

どれくらい入門書にふさわしかったかと言えば、巻末で同じ著者のより深い内容の本が紹介されているので早速お取り寄せしてしまうほど。
私のお店はただの個人商店ですが、もっと経営とか勉強して面白いお店にしていきたいですね。

というかこの戦略BASiCという考え方のフレームワーク、特に経営に限らず色々と活用できそうですね。
就職活動とか婚活とか。
非常に面白いので、もっと掘り下げてみたいと思います。

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