【読書感想文】「最速」SEO たった28日で上位表示する驚速ビジネスサイト構築術を読みました
「最速」SEO ~たった28日で上位表示する驚速ビジネスサイト構築術~ (デジタル仕事術)
同じジャンルの本をたくさん読むと、だんだんこういう感じの本が増えていくんですよね。本書はSEOを勉強・実践している人には割とキャッチーなことが書いてありまして、例えば
- リンク元のIPアドレスは分散したほうがいいっていうけど、スマンありゃ嘘だ
とか、 - 作ったばかりのサイトは上位表示しないと思っていた時期が僕にもありました
みたいな。
「一般的に常識だと言われている施策はウソだ!」と言い切っていて大変カッコよろしいのですが、その真偽の程は、う~ん…
SEO対策本として、内容は割と普通…
SEOの常識を覆す!というのが本書の素敵なテーマですが、その内容は、読めば読むほど普通のSEO対策本です。
例えば内部要因(ページの作り方)について「キーワードの分散」とか「テキストの分量」など、細かい作り方に言及してますし、外部要因についても一般的なSEO対策本に書いてあるようなアドバイスが書いてあります。キーワードについては本文中に~%で~とか、なるべく分散して~とかなり細かいことまで書いてあります。
SEO初心者にありがち(私にありがち)なことですが、こういう本を100%間に受けてページを作り始めるとなにかとんでもないものが出来上がったり、そもそも本当に効果があるのかわからない作業にとてつもない時間を消費してしまうので気をつけたいものです。
他にこの本の特徴としては、「衛星サイトを作っておこう」というこれまたよくあるアドバイスの中に、おすすめブログが山ほど列挙されています。また各ブログの特徴やサービス比較なども詳細に記述してある点は、何か金の匂いを感じなくもないですが本書の特色かなぁと思います。超メジャーとはちょっと言いづらいであろうSeesaa ブログやみぶろぐを超おすすめしていてなんだか凄く不思議な感じがしますが…
一部の内容に至っては矛盾があるけど大丈夫かコレ
IPアドレス分散については、本書の冒頭と巻末の「検証結果」で分散しなくてもあんまり関係ないよ!と書いてあるにも関わらず、途中のIPアドレス分散のページではなるべく分散した方がいいぜ、と書いてあるという謎仕様です。沢山のSEO対策本がいろんなことを書いているので混乱するのがSEO勉強の常ですが、まさか1冊の本の中で矛盾した内容を言われると思いませんでした。ビビッた。
とりあえず本書を読んで(改めて)学べたことは、
- SEOなんてあやふやだから、とりあえずHTMLの基本を守った真面目なページを作ろう
- インチキじゃなくてできること(見てくれる人が嬉しいこと)はとりあえずやっとこう
- 面白いコンテンツをたくさんつくろう
- 28日で上位表示できると言ったが、スマンありゃウソだ
という感じでしょうか。
なんかアレですね、旅行に行った後、やっぱり我が家がいちばん!っていう結論に至るのと似てますね。
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