脱サラしてひとりで仕事をしている私が考える、スキルアップするための唯一の方法【雑感】

料理

実家の母の料理スキルが今さらアップしているのです。

実家の母の料理スキルが上がっている

私が子供の頃、母は料理が下手でした。

共働きだった両親に変わって、平日は祖母が家事をしてくれていました。夕食ももちろん祖母。素朴ながらも手間をかけて毎日作ってくれた祖母の料理は、今でも私の食べ物の基準になっています。もう二度と食べれないのが悲しい。
母は仕事が休みの土日だけ祖母に代わって料理を作ってくれたのですが、これが正直言ってちょっぴり苦手でした。

卵に火が通りすぎてガチガチになっているカツ丼。
しょっちゅうメインになる湯豆腐。
いまいちピンとこないぼんやりした味の鍋。

どれも「食べれる」のですが、「おいしくない」。そして何年経っても上達しないしメニューも増えない。

今ならわかります。母は、「食事を作る」というノルマをこなすために、乗り気じゃない料理を一生懸命作ってくれていたことが。土日の貴重な休みの時間を使って、やりたくない炊事に精を出してくれたことが。

私が実家を出てから10年以上経ち、母はときどき冷凍した料理を送ってくれるようになりました。

この料理が、どういうわけかうまい。しかも手が込んでる。

奥さんは料理が苦手

我が家では、夫の私が料理の担当です。

奥さんが料理をしていた時期もなくはないのですが、今では皆無です。

奥さんは結婚前から料理をほとんどやったことがありませんでした。そして奥さんのお母さんも料理があまり得意ではありません。

たとえば奥さんの麻婆豆腐は塩味です。塩とコショーオンリーです。素材の味しかしません。※今ではそれがおいしくないと分かってくれていますが、当時は「我が家ではこう!」と料理が上達しない人のテンプレ発言を繰り返すだけで言って聞き入れてくれませんでした…。

それでも私がサラリーマンやってたころは、「早く帰ってきた方が夕食を作る」というルールに従って、苦手でやりたくなくてむしろ憎んでさえいる料理に取り組んでくれていました。

好きこそモノの上手なれ、は本当

母は「子供に食べさせるためにノルマをこなそう」としていた時はぜんぜん料理が上達しませんでした。が、子供が家を出て料理がノルマじゃなくなった時から料理が楽しくなったのではないでしょか。レシピを調べて、工夫して、手間をかけて、料理を作るようになりました。そしたら上達しました。私が子供のころに上達してほしかったけど、それは言わないお約束。

奥さんも「作らなきゃいけない」と思って、無理して料理を作ってくれていたのであまり上達していません。いつかどうにかして料理に楽しく取り組める日がきたら、きっと上達するでしょう(そんな日はたぶん、来ない…)。

どっちも、上達したいと思ったらまずは好きにならなければいけないという好例です。
逆に言えば、楽しんでやらないと回数ばっかりこなしても上達しない、ということです。

どうやったら上達できるかより、どうやったら楽しく取り組めるかを考えよう

そんな事実に気づいてから、新しいことを始める時はこう考えるようになりました。

どうやったら効率よく上達できるかより、どうやったら楽しく取り組める(続けられる)か考えよう。

たとえばネットショップの商品ページを作るのはけっこう面倒くさい作業です。

写真を撮って、写真を補正して、コピーを考えて、SEO対策のキーワードを選定して、文章を書いて、HTMLでしっかり構造化してetc…

これを楽しくやるには、まず写真をいつでも簡単に撮れるように机をきれいにキープして、写真が手軽に補正できるように編集ソフトを設定して、文章を書くのが楽しくなるように高級で入力感が超気持ちいいキーボードで…

こうやって楽しく作業できるようにすれば、楽しく続けられるようになります。楽しくなってくれば、もっとああしようこうしようという気持ちが沸いてきます。楽しくないと、とにかくノルマをこなそうという気持ちが先行してしまうので、一生懸命やってもあんまり上達しないし、何より続きません。

というわけでみなさんも、何か上達したいことがあったら、とりあえず楽しくできるように工夫してみてはいかがでしょうか。

パソコンの周りに仮面ライダーのフィギュアを並べるとかね。テンション上がりますよね。上がんないの?マジで?今ねぇ、新しい事務所の机に何にも置いてないから、何かいい感じのフィギュアでも置こうかなって。何の話だっけ。