迷惑電話を楽しもう

カッコいい電話

相手:「…っということでですね、今なら月額5万円で御社に最適な広告を展開できるのですがご検討いただけませんか?」
わたし:「検討…検討したんですけど、今日の昼はレバニラ定食が食べたいです。」

そんな適当な電話対応が普通に繰り広げられる会社、合同会社ズィーマへようこそ。

迷惑電話は笑いと学びの宝庫

みなさんも日々、いろいろな迷惑電話に困っていらっしゃるかと思います。私はネットショップ店長なんてやっているので、それはもうものすごい回数セールスの電話がかかってきます。しかも「万が一お客さんの電話だったら…」と思うと、知らない番号だからといって無視するわけにもいきません。

迷惑電話の応対は面倒臭い…そう思っていた時期がぼくにもありました。

しかし、一歩引いてみると、迷惑電話はとても楽しく、学ぶことの多いものなのです。みなさんも電話を出た瞬間に「うわっセールスだ…なんて言って切ろうか」と考えるその前に、迷惑電話を前向きに楽しんでみてはいかがでしょうか。

それでは実際に私にかかってきた迷惑電話を、タイプ別にざっくり分けて紹介していきましょう。レッツメイワク!

超早口タイプの迷惑電話

相手:「御社のサイトを拝見したところですねぜひ私どものポータルサイト◯◯の広告モニターをやっていただければと思いまして電話させていただいたのですがモニターっていうのはですねあの健康食品の広告に乗っているような実際に使ってみたらこうだったというようなレポートを書いていただければ通常ですと月に50万円ほどする広告を無料でご利用いただけるのですがぜひ前向きにご検討いただきたくてですね◯×◯×…(ここまで約5秒)」
わたし:「は…はぐき(じぃーまは混乱している)」

言いたいことを一方的に、しかもものすごいスピードでまくし立てるタイプ。このタイプで遭遇した今までで最強のタイプは本当に早口でした。どうせ面白おかしくブログのネタにするために話を盛ってるんだろ?と思われるかもしれませんが、その時たまたま隣にいた宮原くん

「なんか…すっごい喋ってたね(小並感)」

という感想を言ってしまうぐらいなので、本当にものすごい喋っていたことは間違いありません。たぶん圧倒的な情報量を叩き込むことで、相手の判断力を奪う作戦じゃないでしょうか。

この時は結局、判断力を奪われすぎたせいか、何度か聞き直してもマジで何を言ってるのかわからなかったので、月に50万円する広告が無料で使えるチャンスとやらを放り投げました。

わたし:「すみません、マジで何言ってるか理解できないのでいいです。それかメールで送ってください。」
相手:「今すぐ決めていただけないと今回限りのチャンスになりますので他の方にお回しすることになるのですがもったいないですよ健康食品のですね感想をいうモニターさんてご覧になったことがあると思うんですけどイメージ湧きますでしょうかせっかくなのでせひ検討いただきたく健康食品みたいなですね健康食品わかりますかね◯×◯×…(ここまで約3秒)」
わたし:「は、はぐき(2回目)。いいです。大丈夫です。(じぃーまは混乱している。っていうか静かになるまで受話器を置いていた)」

まぁ50万円する(らしい)案件を適当に電話した相手に次々回すような会社とは、どのみちお付き合いできないと思います。

超早口タイプの迷惑電話から得た教訓

言いたいことはたくさんあるかもしれないけど、5秒で全部言っても相手が聞き取れない可能性があるのでやめておこう。

何をして欲しいのか分からないタイプの迷惑電話

相手:「弊社はネットを中心に広告を展開しておりまして〜。今回は御社のウェブサイトを拝見してぇ〜、お力になれると思ったわけでございますねぇ〜…いかがでしょうか?」
わたし:「いかがって言われても…。強いていえばうどんよりそばが好きです。」

電話をかけてきた側としては、自分が何を売っていて、どんなサービスを提供できるのか(したいのか)がはっきりしているんだと思います。かといって、電話された側はそんなことさっぱりわかりません。なんとなく広告を扱っている会社だということしかわかりません。

私に何かのサービスを買って欲しいのか?
それともとりあえず直接会って話がしたいのか?
さっぱりわかりません。

これだと、ほとんど初対面の相手にいきなり「よっ!俺に何して欲しい?」と聞いているようなもの。冗談みたいですが、割と普通に行われていることでもあります。

例えば私が高校生の頃、友達のYくんが「クラスの女の子に告白するからついてきて」というので面白半分でついていったら、突如彼女の家電に電話して「オレのこと知ってる?…ずっと好きだったんだ」という斬新すぎる告白をしたことがありますがまさにアレです。自分のこと知ってるかどうか微妙な相手に告白するのアレだし、もしそれでOKされたらそれはそれで大丈夫なのかその相手はと不安になりますが、えてしてオファーする側はそういうことを考えてないものです。

誰でも「ちょっと告白するからついてきて」と言われることはよくありますよね。ない?いやそんなことないでしょ…マジで?

何をして欲しいのか分からないタイプの迷惑電話から得た教訓

まずは自分のことを知ってもらおう。自分が何をしている人間で、相手に何をして欲しいのかをちゃんとわかりやすく伝えよう。まずはそこから。

普通に詐欺タイプの迷惑電話

相手:「わたくしNTT東日本ゴニョゴニョ(ゴニョゴニョが小声)の◯◯と申しますが、お使いの固定電話の料金ががお安くなるご案内でお電話しました。」
わたし:「NTT東日本の人なら安心だぁ!電話料金が安くなるなんて最高だなぁ!」
相手:「では担当の者から掛け直させていただきます」
(数分後)
相手2:「このたびはありがとうございます。わたしくNTT東日本ゴニョゴニョの…」
わたし:「え?ゴニョゴニョってなに?」
相手2:「NTTの関連会社◯◯の…」
わたし:「NTTじゃないじゃん!」

この電話、すでに2回ぐらい受けてるのでググッてみたら、まったく同じ電話を受けている方がたくさんおられるようでいわば迷惑電話のメジャーリーガーみたいですね。ちなみによく話を聞いてみると、ひかり電話の勧誘のようでした。

「有名な会社の名前を枕詞に使って相手を信用させる」というのはこのNTTの関連会社以外にも結構ありまして、インターネットで有名なあの会社とか、メガバンクとか、いろんな法人、銀行、団体が使われます。みなさんもうっかり有名な大企業からの電話だと思って話を聞いてしまうと、ものすごい無駄な時間を過ごすハメになるので注意しましょう。

あまり関係無いですがこの手の電話の応対が面倒くさかったので「興味ないのでいいです」と答えたところ、「ええっお金に興味ないんですか?安くなるんですよ?」と挑発気味に言われたので「お金…あなたはまだそんなものに捕らわれているのですね。今度、大宇宙の真理に目覚めた人たち向けのセミナーをやるんですがどうですか?」とさらに適当なことをかぶせていったら切られました。冷たい人です。

普通に詐欺タイプの迷惑電話から得た教訓

自己紹介はちゃんとしよう。

まとめ

無駄に長くなったので今回はここまで。
みなさんも前向きかつアグレッシブに、迷惑電話とのお付き合いを楽しみましょう。そして大宇宙の真理に目覚めましょう。なんだ大宇宙の真理って。