ぼくは母性本能が少ない

赤ちゃん

私は1歳児の父です。毎日保育園に送ってから仕事にいきます。夕方になったら迎えにいきます。ご飯を食べさせて風呂に入れて、一緒に体操したり絵本を読んで遊んだ後、寝かしつけをします。週末になると、離乳食の作り溜めもします。

もう自分でもびっくりするぐらいお母さんです。お母さんって呼んでもいいわよ。

育児をすると何かがすり減る

我が家は妻の方が忙しくて私の方はネットショップ運営とかいう立場上とても自由が効くので必然的に私が主夫的ポジションを務めておりまして、とにかく世間一般のお父さんの38倍(当社比)は子どもと一緒に過ごします。子どもの方も私によく懐いてくれていますし、私も両目の中に直接子どもをぶち込んでも痛くないほどに愛しています。超愛してるぜ子ども。

しかしこうも毎日子どもの世話をしていると、私の中の何かがすり減っていきます。

いわゆる忍耐力というやつなのか、
「この労力と時間を仕事に使えたらなぁ」という気持ちからくるストレスか、
それとも他の何かか、

よくわからないけど日々何かがすり減っていくのです。

何かがすり減ってしまうと、少しずつ子どもに対する優しさのようなものが失われていくのを感じます。私は死ぬほど子どもを愛しているので虐待するとか無駄に怒鳴ったりするとそういうのはなくて、きっと傍目にはいつもどおりなんだろうけど、心のどこかで「早く寝てくれないかな」とか、「ひとりで遊んでてくれないかな…」という気持ちが大きくなっていきます。普段は使わない新潟弁が出てきます。ばーっかねーみっけおめさんはよねなっせ(※訳 とても眠いので、あなたは早く寝てください)。

要するに、父ちゃんは子どものことをとても愛しているけど、仕事と育児を毎日毎日繰り返したら余裕がなくなってきちゃうよ。というわけです。

育児に疲れるのは母性本能が少ないから?

私は男性なので、母性本能があんまりありません。全然ないとは言いませんが、母性本能が少ないと思ってます。ただ、「男だから母性本能が少ないんだ!だから育児は苦手だ!」なんて声高に叫ぶと寄ってたかって叩かれそうなご時世なのであまり外では言いません。

「あいつ、育児したくないからって母性本能がどうのとか言ってるぜ」
「世の中のお母さんが頑張ってるのに、性別を言い訳にするとかクズ野郎」

どこからともなくそんな言葉が聞こえてきます。間違いなく幻聴です。死んだばーちゃんの声も聞こえそうです。ばーちゃん元気?のーなってんすけ元気ってことねーわね(※訳 もうお亡くなりになっているのですから、元気ということはないですよねうふふ)。

しかしこの間、なじみのクリーニング店のおばちゃんが「男性なのに育児って大変でしょう。そんな本能ないものね」って言ってくれたので、あながち間違いでもないと思います。クリーニング店のおばちゃんってすごいなぁ。

それに子どもの方も、父ちゃんに懐いてはいるけどやっぱりママが一番のようです。過ごしている時間は父ちゃんの方が長くても、夜泣きするときは必ずママを呼びますし、3人で過ごすときはママにべったり。そもそも子どもは若い女性が好きっていうし、本能的にそういうものなんでしょう。

育児をすると父親は疲れるし、子どももママが一番!
つまり、父親ってのは生物として、メインで育児するようにはできてない。

声高には言わないけど、私はそう思っています。

ただ、生物としてそうであるからといって、育児ができないわけはありません。別にフォークでスープをすすってもいいし、セガサターンのコントローラーをプレイステーションに挿したっていいんです。まぁ挿さらないけど、そこをなんとかできるのが人間の強さです。私の好きなWebコミック「ワンパンマン」で、死に物狂いの努力の結果強くなりすぎた孤高のヒーロー「サイタマ」が良いことを言ってます。

ワンパンマン十一撃目
「自分で変われるのが人間の強さだ!」
ワンパンマン十一撃目より)

母性本能を強くするには?

男性でも後天的に母性本能を鍛えることは可能なようです。まぁ母性本能があったら全て解決するかといったらそんなわけないのですが、ないよりはマシでしょう。

なんか動物の赤ちゃんが出てくる動画を見たり、子どもと一緒のベッドで寝たり…。

まぁベッドは今でも一緒なのですが、最近は子どもの寝相が悪すぎて夜中にキックされて何度も起きるので、睡眠不足を生み出す以外の効果が実感できていません。とっても強いキックができるようになって、父ちゃん感激です。真っ暗なのに父ちゃんの鼻っ柱めがけて的確にキックできるのが不思議でならないよ。

動物の赤ちゃん動画も和みますが、基本的に和むだけで終わるので効果の程はさっぱりわかりません。

今後も効果があるかはさっぱりわかりませんが、継続的に母性本能をアップさせていきたいです。