スーパーでよく見る「老害」たち

スーパー
日曜日の昼下がり、混みあったスーパーでひとり、ビニール袋に購入済みの食材を詰め込んでおりました。レジ横のビニール詰めコーナー(?)も混雑しており、私もせまい作業台のはじっこで、人の良さそうなマダムと肩を並べてせっせと詰め込み作業にいそしんでおりました。

そこに満を持して登場したのが、まるで絵本から飛び出してきたキャラクターのような「いじわるばあさん」。

私とマダムの間に(隙間なんてないのに)強引に買い物カゴをねじ込んで、「混んでる時はお互い様よね」と一言。まぁここまではギリギリいいでしょう(よくないけど)。ところがここから始まるしょうもない罵り合い。

(いじわるばあさん)「でも困ってる人には気が付かないとダメよあなた」

なぜそんな上から目線!?ちなみに当然のごとく、この言葉はガタイの良いおじさんの私ではなく人の良さそうなマダムに向かってのみ発せられました。

(マダム)「(突然の上から発言にびっくりしつつ)混んでるときは気が付かなくても仕方ないですわね。ごめんなさいね。」
(いじわる)「そんなんじゃダメよあなた。気をつけなさいね。お互いにね。早く終わらせてね。」
(マダム)「そんなに急かさないでくださる?」
(いじわる)「急かすつもりなんてないのよ(急かしてるのに)。気をつけましょうね、お互いにね」
(マダム)「・・・(面倒くさくなったのか、とっとと退散)」
(いじわる)「混んでるから仕方ないわよね。お互い様よね。」

なにが「お互い様」なのか全然わかんねぇ!

こういう「スーパーでの年配の方同士のトラブル」っていうのに割とよく遭遇します。今回はただのいじわるばあさんでしたけど、前に見たのは「カートでぶつかってきた」「傘で突っついてきた」という言いあいを70代ぐらいのおじいさんおばあさんがやりあっている姿。しまいには「店長呼んでこい!」とか言い出して、呼び出された店長も勝手にやってくれと思ったでしょう。まるで小学生のような・・・っていうか幼稚園児ぐらいのケンカ。それをいい大人も大人、人生の大先輩がやってる。

少子高齢化とか年金問題とか日本の将来を悲観したくなるニュースはたくさんありますが、こういう「人生の大先輩同士のしょうもないケンカ」を見る時ほど日本の将来に絶望する瞬間はありません。これじゃネットで「老害」なんて言葉を書かれても仕方ない。

まぁ人間、歳を重ねると脳の機能が衰えてワガママになってしまうのはどうしようもない、科学的な事実です。でも脳の衰えとは関係なしに、理性的な人間でいられるような素敵な人生を重ねていくことはできなかったんでしょうか。なんかもう自分のことしか考えずに生きてきちゃったんじゃないの?何十年も。

人生も終盤に近づいてきて、傘で突っついただの突っつかれただの言い合うような生き方はしたくないものです。少なくとも自分はそういう老人にならなくてすむように、いろいろがんばっていきたいと思います。