実録!iPhoneゲームアプリ開発日記 -「うさぎ牧場」の作り方6 ~ゲームらしくする~

うさぼく開発風景3

うさぎが触れまくる愉快なゲームアプリを作ろうと志した私。プロトタイプの開発、多数の絵の作成、そしてプログラミングを乗り越え、基本的な部分はわりとスムーズに完成した!しかしここで、新たな問題に気づくのである…これ、ゲーム要素なくね?

【前回まで】

期間:2015年5月18日 – 2015年6月2日

うさぎ牧場 開発中画面
ここまで、基本的なゲームの動作はできあがったのですが、これだけだとゲームではなく「勝手に動いてるうさぎを持ち上げて遊んだり、ご飯をあげて悦に浸るアプリ」です。それはそれで私は満足なのですが、もう少し多くの方に楽しんでほしいのでゲームらしく楽しめる要素を追加することにします。

普通なら「ゲームらしさ」から出発して作り始めるような気がするのですが、まぁ細かいことはいいじゃん。追加する要素はこんな感じ。

  • 50種類のうさぎをガチャで引き当て、コンプリートを目指す。
    →ガチャとかいう響きがすごいソシャゲみたい。完全オフラインなのに。
  • お金の代わりにうさぎと遊ぶことで手に入る「うんうん」を集める。
    →「うんうん」ってかわいく言ってるけど、ようするにウンk…ゲフンゲフン
  • 効率よく「うんうん」を集めるために、「うんうん」を消費して便利な設備を導入できるようにする
    →パワーアップ要素って楽しい!

うさぎを50種類に大増量…勢い余って51種類に

というわけで、せっせとうさぎの種類を増やす作業が始まりました。

いやいや正確にいうと、

というわけで、せっせとうさぎの種類を増やす【地獄のような】作業が始まりました。

ちょっと目標50種類は多すぎました。調子こいた。

うさぎ牧場 エンジェル
こんなのとか、

うさぎ牧場 よっぱらい
こんなのとか、

うさぎ牧場 トラ
こんなの(部品の使い回しが多いことに触れないのが優しさだぜ!)。

しかも途中で数え間違えたらしく、ようやく50種類になったと思ったら51種類いました。中途半端!やったね!

うさぎ牧場 図鑑画面
ついでにガチャ機能や図鑑機能というものも作成し、すべてのうさぎに「おじさん」による解説文をつけました。作業自体は楽しかったのですが、ひとりでやるには数が多すぎて肩こりがさらに悪化しました。

「うんうん」の概念を搭載

うさぎ牧場 スクリーンショット
うさぎにご飯をあげて遊ぶことで、「うんうん」が出現するように改修(転がってるのがうんうん)。またレアな種類のうさぎほど、良いうんうんが出やすいようにしました。

うんうん
ふつうの「うんうん」

unun_2_1
金のうんうんは普通のうんうん100個分の価値があります。すごいぜ金ウン。

効率よく「うんうん」を集めるための設備の導入

「うんうん」という概念が誕生したので、これを効率よく集めるための設備という概念も生まれました。

うさぎ牧場 気になる気
例えば「気になる木」を設置すると、近くにいるうさぎはお昼寝してしまいます。お昼寝中のうさぎはうんうんを自然に出すようになるので、プレイヤーがいちいち構わなくてもうんうんが集まります。

うさぎ牧場のアロマのやつ
他にも「アロマのやつ」とか、

うさぎ牧場 ボール
「ボール」とか、数種類の設備を用意しました。

うさぎ牧場 スクリーンショット
また「うんうん」を消費することで一度に飼えるうさぎの数を30まで増やせるようにしました。30匹までうさぎを増やすとわりと大変なことになりますが、かなりの勢いでうんうんが集められますし、なにより見た目が賑やかです。マジうさぎまみれ。

うさぎ牧場 うさガチャ
これらの概念の導入によって、「うさガチャ(1回100うんうん)」をどんどん利用してうさぎの種類を増やすのが早いか、設備を導入して効率よくうんうんを集められるシステムを構築するのが早いか、コンプリートまでの道のりをどのように進めるかをプレイヤーが決められるというゲーム性が産まれました。といってもゲームオーバーとかあるわけじゃないので、効率を求めるかダラダラやるかというだけの違いでしかありません。これはそういうスタイルのダラダラしたアプリです。

うさぎを触るのに緊張感はいらない(力説)!

ここまでかなり時間はかかりましたが、どうにかこうにか少しはゲームらしくなりました。そして私の肩こりは首の痛みに変化していきました。っていうかこれを書いている6月現在でも治りません。パソコン作業のやりすぎヨクナイ!

つづく
じぃーまでした。

【つづき】
実録!iPhoneゲームアプリ開発日記 -「うさぎ牧場」の作り方7 ~課金アイテムの追加~