リモートコントロールダンディの思い出
ロボットっていうのは重量感があってしかるべきなんですよ(力説)。
初代プレイステーションで発売された名作は星の数ほどあります。私が小学生〜中学生ぐらいだった初代プレイステーション全盛期は本当にゲームの開発競争がものすごく、毎週新しいタイトルが大量に販売されていました。
今ではずいぶん数を減らしてしまった「ゲーム屋さん」がまだまだたくさんあって、ゲーム小僧だった私は暇さえあれば近所のゲーム屋を自転車でハシゴして、新作やら中古の価格の変動をくまなくチェックしていたものです。
さてそんな中で、世間的にはそれほど評価されなかったけど、個人的にはサイコーだと思うゲームが山ほどあります。
「リモートコントロールダンディ」もその一つ。
いわゆる「ロボットゲー」なのですが、その操作方法が特徴的で、要するにリモコンで操作する「鉄人28号」方式なのです。
プレイヤーは電波が届いて、かつロボットが見やすいポジションをうろうろと探しつつ敵と戦うことになります。ポジションばかり気にしてロボットに近づきすぎると踏み潰されて死ぬ(笑)、そういうゲームです。
しかも操縦が極めて難しい。端的にいえば、
R1ボタンが右足前進、
L1ボタンが左足前進。
交互に押したら歩けます。
上半身の操作はまた別です。
どうです、ワクワクしてくるでしょう(笑)。
ちなみにロボットが壊したものは全てミッション終了時に修理代を払うハメになりますので、うかつにビルを壊したり信号を踏み潰してはいけません。ロボットは高層ビルと同じぐらいの大きさなので、気をつけながら、かつ迅速に歩いて移動しなければなりません。
どうです、ワクワクしてくるでしょう(2回目)。
もうこの時点で異常に斬新で満足なのですが、ゲームの完成度は決してネタでは終わらない、素晴らしい作りこみ度でした。
稼いだお金でロボットをパワーアップできる要素、
低費用で出撃できるが弱いロボット、コストが高いが強力なロボットなどのバリエーション、
狙いを外すとビルを2〜3棟まとめて破壊しちゃうので、ものすごく慎重になる必殺技(笑)、
さり気なくライバル店を踏み潰してくれとお願いしてくる魚屋の同級生、
そして今日に至るまで、追随するゲームがないほどのロボットの重量感!
一歩ごとにズシィィィィン!ぐおぉぉぉぉん!ズシィィィン!と地面を揺らすロボットの迫力は最高で、自分のロボットに踏み潰される恐怖と相まって素晴らしい体験でした。
色々なロボットゲームをプレイしてきましたが、ここまで重量感が感じられるゲームは未だ知りません。XBOXの「鉄騎」はよかったですが…アレは方向性が違うな…。あれはコックピットの閉塞感が最高で・・・(長くなるので略)
残念ながらゲームアーカイブスには移植されていないので、現在プレイしようと思ったら中古で探してくるほかありません。
操作にR2とL2を多用する都合上、PSPとかPSP Vitaでプレイしづらいでしょうし、かといって2016年のテレビで初代PSのゲームをするのは目が辛いですよね…。移植されないのも仕方のないことでしょう。あとそもそも開発会社のヒューマンが倒産してるし…。
いつかまたなにかの機会にプレイしたいものです。
じぃーまでした。
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何気に声優が豪華なゲームでした。コナン君にゆかなさん子安さん。