困るのはどちらかというと周りの方

スマートフォン

こないだ銀行いったんですよ、銀行。

そしたらそこにいらしたマダムがですね、行員さんに言うわけですよ。

「本店の地図をちょうだい」

って。で、行員さんは急いで地図を印刷して持ってくるわけですけど、待ってる間にマダムが何をしてるのかというと、スマートフォンをいじってるんですよね。

スマートフォン。

わかります?地図とかナビとか乗り換え案内とか、銀行の本店までの行き方をありとあらゆる方法で教えてくれる文明の利器ですよ。スマートフォン。

それ・・・ッ!それ、使ってぇ・・・!

心の中で叫びましたね。ひょっとしたら少し声も出てたかもしれません。だって使って欲しいじゃないですか、スマートフォン。

しかも行員さんが地図を持ってくると、ちょっと待てと手で合図して(無言で)、しばらくスマートフォンをいじってるんですよね。本店への行き方をググってるのかな?違うな、ポケモンでも捕まえてるのかな?ジムリーダーかな?

いやぁ、歯がゆかったですね。

ところで話は変わりますけど、実家の給湯機が壊れたんですよ。で、父から

「いんたーねっとで給湯機を買うと安いから、買って」

と言われたんです。いやいや、私、給湯機のことなんて知らないですからね。父は仕事柄、給湯機に詳しくて自分で交換するつもりらしいんですけど、とにかく私はド素人。っていうか実家にもネット環境は普通にあるので、自分でポチってくれよと言ったんですが「できない」の一点張り。通話に使っているのはもちろん、父も私もスマートフォンです。

それ・・・ッ!それ、使ってぇ・・・!

仕方ないので手元のスマートフォンで色々と調べ、給湯機に大変詳しくなりました。そしてポチリましたよ。スマートフォンで。壁掛けとか都市ガスとか20型とかなんとか色々あるんですよ、給湯機。型番指定してくれたら30秒で終わったのに。

ひと昔前まで「デジタルデバイド(情報格差)」っていう言葉がありました。今もあるか。

要するにパソコン・スマホも使えない情弱は損するぜ、っていう意味合いの言葉ですが、あれは逆じゃないかな。

パソコン・スマホも使えないと、周りの人間に無駄な労力をかけるぜ、的な。

スマートフォンは人類には早すぎるような気がしています。

じぃーまでした。