XCOM Enemy Unknownをクリアしたのでシリーズについて語ります【日記】

2016年1月3日

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クッソ楽しい男のロマンゲーム『XCOM Enemy Unknown』をクリアしましたので、ここでひとつ私が愛するXCOMというゲームのシリーズについてグズグズ書いてみたいと思います。

本当にグズグズ書くので、興味のない方は読むともれなく「無駄な時間使ったわ~」という実感が得られると思います。良かったです。

XCOMとは?

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XCOMは地球侵略をたくらむ宇宙人をとっつかまえて研究し、人類を遙かに凌駕する科学力を持った宇宙人の侵略に対抗する熱い男のシミュレーションゲームです。

エイリアンが持つ未知のテクノロジーを研究してパワーアップしていくロマン感と、序盤のエイリアンが強すぎて人類がボロボロ死んでいくドM感が魅力のゲームです。

かなり高い戦略性があるのですがとにかくゲーム序盤の難易度が高く、大抵の方は1時間ほど頑張った後でコントローラー(マウス)をブン投げて終了するでしょう。開始30分で兵士の断末魔の叫び「アオオオオオオアアア!」を10回ぐらい聞くことになるので無理もないことです。慣れないうちは本当に兵士は挨拶代わりに死んでいきます。宇宙人つよい。

割ととっつきにくいのですが単純なゲームの方がウケると言われている海外ではそこそこ大人気で、日本では逆にあまり知られていません。不思議です。日本人は宇宙人好きじゃないのでしょうか。矢追純一さんはお元気でしょうか。

最新作のXCOM Enemy unknownはお手持ちのiPhone、Windows、Macでプレイできるというびっくりするほどマルチプラットホーム対応で、世界中の人を宇宙人の侵略というロマンの渦に引きずり込んできます。

ちなみに過去のシリーズ作品はSteamから冗談のような安さでダウンロードできるので、とりあえずパソコンに入れておくといつでも宇宙人に侵略される幸せを感じることができます。さあみんなで

「アオオオオオオアアア!」

古いゲームなので、今となってはどんな低スペックのパソコンでも快適にプレイできるのも魅力。以下に紹介するXCOM一作目などは何回プレイしても新鮮なドM感を味わえるので、ぜひ日本国民全員のパソコンに標準装備したいです。

一作目:XCOM未知なる侵略者

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一作目にして最高傑作。今でも根強いファンがいる伝説のゲームです。

エイリアンは圧倒的なテクノロジーを有し、UFOやプラズマ兵器といった未知の技術で容赦なく攻撃してきます。対する人類は普通のライフルや手りゅう弾、ブサイクな戦車などで一生懸命対抗するわけですが、当然のごとく次々と死んでいきます。慣れていないと最低難易度でスタートしてもエイリアンを目視する前に全滅する難しさ(笑)。そこが本作の魅力なのですが、その魅力に到達する前にブン投げてしまう人が多いのが悲しいところです。

戦闘機を出撃させ、初めて墜落させたUFOに兵隊を送り込むあなた。
輸送機の後方ハッチから緊張とともに兵士を下ろそうとした次の瞬間

「アオオオオオオアアア!」

何かの間違いかと思ってもう一人の兵士を下ろそうとしたら

「アオオオオオオアアア!」

今度こそと思ってさらに別の兵士を下ろそうと

「アオオオオオオアアア!」

それから次の兵士を(ry

「アオオ(ry

まぁやめたくなるよね。こんなん挨拶代わりだもんね。

順調に進めると人類側の兵士が空を飛んだり超能力を使ったり自動追尾するランチャーで殺戮の限りを尽くして逆にエイリアンがかわいそうになるのですが、そこまで到達できる人はあんまり多くありません。悲しくて死んでしまいます。「アオオオオオオアアア!」

ちなみに初代プレステ版は完全日本語化されていて感動ものなのですが、ロードがクソ長いのとセーブデータに必要な容量が異常にでかいのと操作感が異常に悪いのでクソゲー扱いされています。逆に考えるとロードの長さ故にやり直しが難しくてさらに失禁ものの緊張感が楽しめると思わなくもないのですが、まぁさすがに2014年に初代プレステでプレイする人はいないでしょう。もしいたらそんな変態とは一生の友達になれます。マジで。

第二作目:XCOM Terror From The Deep

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基本的に一作目の焼き直しで、舞台が深海になっただけです。

第三作目:XCOM apocalypse

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XCOM三作目は前作までとガラッと変わり、近未来が舞台になりました。ドーム状の未来都市を守るために異次元からやってくるエイリアンと戦います。

ウルトラ警備隊とかサンダーバードに出てきそうな未来っぽい空飛ぶ乗り物でUFOや怪獣(笑)と戦う様は、いまいち何のゲームなのか分かりません。だってマジで怪獣が出てきてビル壊すんだもの。前作までのリアル志向はどこいった。

本作のポイントはXCOMが営利団体になったこと。今までは世界各国の資金提供で成り立っている地球防衛軍だったXCOMですが、今作では普通に営利団体になっています。そのためエイリアンだけでなく敵対する人間の組織から攻め込まれたり、逆に攻め込んだりできます。

資金が乏しい序盤では、敵対しているカルト教団に時々攻め込んでドラッグを強奪し売りさばくと良いお金になります。ドラッグで稼いだお金でエイリアンと戦います。マジでなんだこのゲーム。

最終的にエイリアンを研究して異次元に侵攻し、エイリアンの都市を壊滅させればクリアです。しかし未来設定のために最初から人類は空飛んでるしビーム撃つしでいまいち研究してパワーアップしても驚きが少なく感動しづらいと思いました。

難易度的にも前作までに比べればちょっぴりライトで、気軽に楽しめる作品です。

あと異次元エイリアンはなんか見た目が全体的に気持ち悪いのであんまり好きじゃありません。エイリアンたるもの文明っぽい香りがしているべきです。そのほうがロマン輝くエステールです。

最新作:XCOM Enemy Unknown

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一作目のリメイク作品である本作品は、超名作の良いところを残しつつ大変遊びやすく奥が深いものになっています。

キャラクターごとにクラスという概念が新たに設定され、兵士一人ひとりの役割が明確に分かれました。

まずアサルトクラスの兵士が未知のエリアに突撃し、索敵します。

ヘビークラスの兵士が大型の敵ロボットを攻撃し、また障害物をロケットで吹き飛ばします。

前衛が発見した敵をスナイパークラスの兵士が狙撃し、サポートクラスの兵士が傷ついた兵士を治療したり、スモークグレネードで味方を守ったりします。

このように兵士ごとに役割が明確になったため、チームの連携がより大切になりました。

また兵士たちはそれぞれに名前や顔などを細かく設定することができるようになり、より愛着が湧くようになっています。でも相変わらず兵士たちはドシドシ死んでいきます。恐ろしいゲームです。兵士たちのプロフィールを細かく設定してもすぐ死ぬんだけど、こんなん活用する人いるの?

全体的に操作感も軽快になりました。洗練されて遊びやすく、それでも1作目の面白さをしっかり踏襲した作りは素晴らしいの一言です。私はチマチマとプレイしたかったのでiPhone5sでやりました。画面の小ささ故に細かい不満はあるものの、無理なく最後までプレイすることができました。ただiPhone本体の発熱とバッテリー消費はハンパなかったです。冬場はホッカイロの代わりになると思います。でも楽しかったので難易度上げてあと3週はやろうと思います。

それにしても書いていたらまた一作目を最高難易度でプレイしたくなりました。

装備も整わない序盤から基地を襲撃されたり、戦闘開始直後に味方をマインドコントロールされて全滅したりしたいものです。あの絶望感がたまりません。

「アオオオオオオアアア!」