プログラム素人の雑貨屋店長が、初めてiPhoneアプリを開発して無事に申請するまで【2】ーMacを安く購入する、参考書を買う、後戻りしづらくなるー
割とありがちな初心者のiPhoneアプリ開発記、2回目です。
【前回まで】
プログラム素人の雑貨屋店長が、初めてiPhoneアプリを開発して無事に申請するまで【1】
Macを買う
C言語をざっくりマスターしたら、次はMacを用意しないといけません。Macなんて持ってないどころか触ったことすらなかったからです。マジ千里の道もマジ一歩からです。
iPhoneアプリ開発には、IntelのCPUを積んだMacが必要。といっても、新しいMacなら大体オッケーじゃないでしょうか。私はお金がないので、Appleの整備済み製品というものを利用しました。Appleが正規で扱っている中古品で、外装を全交換しているそうなので雰囲気はほとんど新品です。1年間の保障もちゃんと付きます。そして何より安いです。新品とは1-2万円ぐらい違いました。Appleにありがちなカッコいい箱に入ってこないところだけが残念ですが、そこを気にしないなら選択肢としてはアリ、オオアリクイでしょう。変な中古品に手を出して、すぐに故障したら目も当てられませんから…。
私は「13インチMacBook Air 1.8GHzデュアルコアIntel Core i5 整備済製品」を購入しました。うっすいノートPCのような機種です。以下のような悪いところがあるので、もし設置する場所があって、かつわざわざオシャレなカフェに出かけてノマドっぽさを醸し出しつつ開発するつもりがないなら据え置き機を購入しましょう。余裕がないならこれで充分です。私は据え置き機とそれを置ける広い仕事部屋が欲しいです。
【MacBook Airの良くないところ】
- 開発に必須の「iOSシミュレータ」を稼働すると、本体から物凄い発熱。気温が高い日は熱暴走することも。そして電池が減る。もの凄く減る。太もも熱い。やばい。暑いときは本体を冷却しながら使う羽目に。
- ディスプレイはそこそこ大きい。大きいけどやっぱり不足だし、据え置き機には敵わない。プログラムを書くなら、大きければ大きいほどイイ。
【MacBook Airで心配していたけど良かったところ】
- キーボードがとても打ちやすい(愛用のRealForceには負けるけど)。
Macに慣れる(超かんたん楽しい)
もしあなたがMacなんて触ったことないよこわーい、と思っているなら心配はいりません。すぐ慣れました。Macで使いやすいんですね。マジで。WindowsXP最強説が揺るぎそう。でもフリーソフト少ない。つらい。
参考書を買う
さて、Macも買ったところで後戻りはできなくなりました(お金的な意味で)。せっかくなので、じゃんじゃん参考書に投資しましょう。私の大好きな植松努さんという方がこんなことを言っていました。
お金はある日突然紙くずになる。でも、本を読んで学んだ知識は一生消えない。お金があったら、本を買いなさい(私の記憶ベースなので細かい文言は適当です)。
はい、少しは本に投資したくなったでしょうか。なぜこんなことをいうのかというと、私がある失敗をしたからです。
コンピュータ関連の書籍というのは、あっという間に情報が古くなります。ちょっと前まで「良い参考書」だった本も、すぐに内容が古くなってしまうのです。古い内容を随時、自力で読みかえていけばよい、という考え方もあります。しかし、私のようなビギナーが随時読みかえていると、それだけで膨大な時間をロスしますし、気力も失っていきます。本当にゲンナリです。
ほんの一世代前の参考書って、安いんですよ。定価で2千円もする本が、10円で買えたりします。Amazonすごい。ひと世代前ぐらいならいいじゃん、と思って買うと、これを最新の内容に読み替えるのはそれなりの労力を必要とします。もともとスキルがある方ならスラスラいけるのかもしれませんが、ド素人の私(あなた)は、間違っても一世代前の参考書を買ってはいけません。高くても、最新の参考書を買いましょう。それでもAppleのアップデート速度にはついていけなくて、書籍の内容と実際のオペレーションに差異がある可能性が高いぐらいです。っていうかApple先生、インタフェースの改定しすぎです。
ちょっと古いブログを参考にして何冊も古い参考書を安く買い、多くの時間をロスしました。本に載ってるサンプルプログラムすら動かなかったときはさすがに凹みました。画面の表示も全然違うし。何が変わったのかを理解しようと努力する労力と時間、それがあればもっと他に必要なことが学べます。時は金なり。マジタイムイズマネー。
おすすめ書籍は以下のものです。しかしあくまで最新版を購入すること、ゆめゆめお忘れなきよう。
Objective-C超入門 改訂第2版――ゼロからしっかり学べるiPhoneプログラミング【Xcode 4.6で解説】
Objective-Cの入門レベルが超わかります。本当に分かりやすい。
よくわかるiPhoneアプリ開発の教科書【iOS 6&Xcode 4.6対応版】
iPhoneアプリの作り方が超わかります。写真がいっぱいでうれしい。
※ただし、結果として私が作りたかったアプリにはこの本は不要でした。後述。
詳解 Objective-C 2.0 第3版
よくほかのブログで紹介されている一冊。入門レベルではとりあえず不要。ただし、Objective-Cについて本当に詳しく解説されていて、辞書的に使っています。でも、最初はなくてもいいと思います。というか、あなたが私と同じド素人スタートなら、読んでも理解できないと思います。難しくて心がポキポキです。
cocos2dでつくるiPhoneゲーム―自由で速い、ゲーム用フレームワークを使う! (I・O BOOKS)
ゲームを作りたかったので、適当に検索したら「cocos2d」というフレームワークを使うといいよ!とのこと。
十分ではないし序盤が無闇に長いけど、頑張ってコードを写しているとそのうち理解できると思います。
ゲームを作らない人は不要。
動画を見る
無料でプログラムを学習できる史上最高(だと思う)サイト「ドットインストール」さんに、短いですがObjective-Cのコーナーがあります。雰囲気はつかめるかもしれません。
3分動画でマスターする初心者向けプログラミング学習サイト – ドットインストール
Youtubeで検索するとたくさんのレッスン動画がアップされていますが、ほとんど英語なので私は諦めました。英語ができる方、これを機に英語を勉強しようという方には良いと思います。英語こわい!
とにかくコードを書く
月並みなアレですが、とにかく意味がわからなくてもコードを書いているうちにわかるようになる、というのは本当でした。外国語でも勉強するつもりで、片っ端から書いたり読んだりしてみるといいと思います。
さて、今回もクソ長くなったのでこのへんで。
次回以降は、ようやくアプリを作り始める話を書きたいと思います。
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