ゲームが楽しくないのはだいたい自分かインターネットのせい

2016年1月3日

ファミコンのコントローラー

どうも、じぃーまです。

最近のゲームはとてつもなく進化していますね。もう私なんかは楽しくて楽しくてできれば1日28時間ぐらいプレイしていたいところなのですが、次元の壁を越えるのが難しくてなかなか実現できません。とりあえず反復横跳びで光の速さを越えればいいのでしょうか?

最近のゲームはつまらない?

ネットでチラホラ見かける、「最近のゲームはつまらなくなった」という意見。これは本当でしょうか。

少なくとも私はそう思いません。

私はもうゲーム歴26年ぐらい(たぶん)なので、最新ゲームもやりますがレトロゲームと言われる古いゲームも愛しています。悪魔城ドラキュラ、マリオ、ロックマン、ディグダグ、ワギャンランド、魔界村、ドラクエ、スプラッターハウス、ゼビウス、その他もろもろ…。レトロゲームたちはどれも間違いなく楽しく、多くの場合シンプルに完成されています。

しかし最新ゲームはやはり最新ゲーム。今までの積み重ねを活かし、グラフィックやサウンドはもとより、ゲーム性、操作性などの細かいところから演出、駆け引き、あらゆる部分で進化していると感じられます。もちろん例外はありますが…最近だとメタルギアライジングとかすごいアレだったな…グラフィックはすごかったんだけどな…グラフィックだけだったな…おっと話が逸れそうだ。

ではなぜ、「最近のゲームはつまらない」と感じる人が増えたのでしょうか。

ネットに毒された脳は答えをすぐに求める、マジョリティの意見に従う癖がついている

答えは簡単、というかやはりよく言われるように、ネットに脳味噌を毒されているのが原因でしょう。みなさん身に覚えがあると思いますが、脳味噌がインターネットに毒されていると、とても悪い影響があります。

まず、答えをすぐに求めてしまうようになります。検索結果のどこかに答えがあるという状況に慣れきったあまり、自分の頭で考えることを放棄してしまうのです。考えるという行為はあまり意識されませんが、結構な重労働です。かのヘンリーフォードも言ってます。

考えることは最も過酷な仕事だ。
だからそれをやろうとする人が
こんなにも少ないのだ。

答えがすぐ出てくる状況に慣れてしまえば、考えるという過酷な労働をしなくなるのは必然ですね。わたしもなにもかんがえずにまいにちげーむしてすごしたいあはは!

また考えなくなるあまり、どんなことに対しても、自分の意見や感想が持てなくなっている人が増えているように感じます。映画を観ても、本を読んでも、マンガを読んでも、ご飯を食べても、どこかのレビューサイトに書いてある他人の意見を読んで、どこかの誰かの感想を自分の考えであるかのように感じてしまう。なんか冗談みたいですが、実際にそういう人は結構いるのではないでしょうか。

ターミネーターは2が一番面白い?本当に?実は3が一番好きなんじゃないの?まぁ私はネットでも言われてるように、2が一番好きですけど。インターネットさいこう。あはは。

ゲームの本質は自分との対話である

ゲームの面白さは、実はゲームそのものが提供してくれるわけではありません。すべて自分自身から生まれてくるものです。自分自身との対話と言ってもいい。なんかカッコいいこと言った。

洞窟に行く前にお金と経験値を貯めて、もっと強くなってから挑戦しようかな。でも面倒くさいな…しかし苦戦するのも嫌だしなぁ…

またボスにやられた!次はボスがジャンプする前の予備動作をちゃんと見て、しっかり攻撃を避けることに専念しよう。次は勝てるかな…

こういう試行錯誤とその結果としてうまくいったという成功体験、この繰り返しがゲームの楽しさの本質です。

グラフィックが超キレイだとか、原作コミックに出てくるチョイ役が隠しキャラとして出てくるとか、新しいモンスターが300種類とか、そういうのはあくまでも演出の一環であり、それ自体が楽しいというわけではないのです(そんなことにばっかり注力しているゲームは沢山ありますが…)。

残念ながら最近では、黙っていてもインターネットから余計な情報が入ってきます。誰かが考えたお勧めの装備、誰かが考えた簡単な攻略法、誰かが発見した効率よく進めるルート…。人は誰でも苦戦が嫌いです。あわよくば楽勝で勝ちたいものです。しかしゲームの面白さは本来「苦戦」して、「試行錯誤」しないと生まれないもの。最初からネットで情報を得て、言われた通りに進めればクリアできてしまう今の状況では、どんなゲームだって楽しめないのが道理です。 最悪の場合、ネットのゲーム実況動画を観てプレイした気分になり、満足してしまうことだってあります。でもそれは映画や本を見ているのとを同じで受動的に楽しんでいるだけで、ゲーム本来の楽しさとは無関係です。

そして「苦戦」するには、「2~3回やられたってかまわないぞ」という姿勢で、どっしりとゲームに向き合う必要があります。しかしこれがネットに毒された脳には難しい。ネット脳は今すぐに快感が欲しいのです。答えが得たいのです。だからちょっと苦戦しただけで攻略法を検索してしまう。クソゲーだと決めつけて諦めてしまう。 そしてゲーム実況動画で(略

ひと昔前のゲーマーだったら、まる1日うまくいかなくたって平気でプレイしていたはずです。私と同世代の人なら誰だって、友達の家で何時間も同じゲームをプレイし続けた記憶があるでしょう。難易度が高いと話題になった「デモンズソウル」「ダークソウル」のシリーズだって、昔のゲームから言えばさほど難易度が高いとは思えません。むしろキャラのレベルが上げられ、結果として努力すれば相対的に敵が弱くなるのでヌルい方といなくもないぐらいです。

今のゲーマーの多くはネットに脳をやられて、ゲーム本来の面白さを見失ってしまいました。たっぷりゲームに時間を割けるような余裕がなくなったのも一因かもしれません。 そもそもゲームが大量に、安価に手に入るため、どっしりと1本1本のゲームに向き合わなくなったこともあるかもしれません。

そういった背景のもと、ガチャゲーとかソシャゲと言われる、「ただお金を投入して良い結果が出るのを待つ」という、パチンコやチンパンジーの実験のようなゲームが流行る時代になりました。ゲームを愛するダメな大人のひとりとしては、とても嘆かわしいことです。超ガッデム。

そんなチンパンゲームが流行るということは、自分自身と対話する能力を失った人たちがマジョリティになる、本当は結構恐ろしい時代に突入しているのだと思います。人間がどんどんネットの奴隷になっていきます。なんかマトリックス的な。弾丸止めたい。

ネットはやめて、スマホを置いて、ゲームに向き合おう

とにかくゲームを楽しむには、今一度自分自身をネットから取り戻さないといけません。

ネットを絶って、コントローラーを持って、何度やられても絶対に攻略法なんて検索しないという意志を持ってゲームと向き合いましょう。

なんでゲームごときでそんなことしないといけないんだ、と言っている場合ではありません。

これはゲームを楽しむ方法であると同時に、インターネットから自分自身を取り戻す戦いなのです。

死んで死んで死んで苦戦して考えて考えて、そして突破する時の達成感。簡単に攻略法なんて調べられず、友達に聞いてみたり、発売されたばかりのゲーム雑誌の特集に情報を頼っていた頃のドキドキ感。 そしてアイテムの取り逃しに気づいて最初からやり直すという愚行。それもまた良し。

あの楽しかったゲームを、っというよりゲームを楽しめる自分を取り戻しましょう。今すぐに。まずはスペランカーとか。スパルタンXで4階のババアにいじめられても良い。違うか。違うな。

余談…仕事や生活も同じ。ネットショップも。

「答えをすぐに求める」「誰かが言った感想で、自分の感想が左右される」という症状を挙げましたが、ほかにもネット中毒脳は、仕事や日常生活でもたっぷりと悪影響を与えてくれます。

誰かに言われないと自分で考えて動けない、自分の頭で考えればすぐに分かることが分からない、ネットにあふれる「簡単に稼げる・成功する方法」に騙される。

ひと昔前だったら当たり前にできていた知的なことが、できなくなった人が増えているように思います。

このブログはネットショップ関連のキーワードで来訪される方が多いので一応ネットショップをやりたい方向けのアドバイスを偉そうに書きますが、ネットショップも同じです。

「こうやったら売り上げ10倍」「こうやったら検索順位が上がる」など、都合のよさげな情報がネットには溢れていますが、それらを鵜呑みにすると痛い目に遭います。実際に自分でやってみて、その結果を記録し、考えて、修正する。そういう積み重ねでやっていくのが最善というか、唯一の方法だと思います。あ、なんか我ながらすごい偉そう。すごいな。

インターネットがすごい力を持っていることは間違いありません。ありませんが、そのすごい力にブンブン振り回されたり、知らぬ間に主導権を奪われたりせず、自分が振り回して自由自在に扱えるようになるよう意識していきたいものです。

じゃあまずは超魔界村から。違うか。

どうも。じぃーまでした。