F.E.A.R.の思い出

2016年2月12日

F.E.A.R.

F.E.A.Rは2005年発売のFPSです。敵キャラクターのAIが非常によく出来ていて、ゲーマーの中では評価の高い作品。

しかしこのゲーム、戦闘はバリバリの銃撃戦しかないのに、なぜかジャンルがホラー

敵が賢い!つよい!

F.E.A.R.

本作の優れている点は、なんといっても敵のAIです。プレイヤーの動きに合わせて臨機応変にマップを動きまわり、時には待ち伏せし、またある時には突撃し、かと思えば大きく回りこんで背後から攻撃を仕掛けてきたりと実に多彩。

さらにリアクションもよくできていて、戦況に応じて「3人やられた!」とか、「応援を要請する!」「カバーしろ!」みたいに話してくれるので臨場感がたっぷりです。まぁ混戦の中で敵の状況を実況中継してくれているようなものなので、おかしいといえばおかしいのですが。

ゲーム内ではモンスターとか宇宙人みたいな変わった敵は全く出てこず、終始このよくできたAIを持った兵隊と銃撃戦をすることになります。ちょっとだけロボットみたいなヤツもいますがほんのちょっとです。

びっくりお化け屋敷的な感じで

そんなバリバリにリアルスティックな銃撃戦がメインのゲームなのですが、なぜかジャンルはホラーです。というのも、ゲームにちょくちょくホラー的な演出が入るんですよね。

暗い廊下を歩いていると、突如として風景が変わり、泣き叫ぶ赤ん坊の声、血まみれの廊下、背後から近づいてくる人影…ぎゃあああああ!

とか、

真っ暗な地下室で、頼りない明かりの下を突然横切る小さな女の子の影…追いかけても、もちろん誰もいない…ビクゥゥゥゥ!!!

みたいな。

↑参考までにこんな感じ

銃撃戦の合間にこういうちょっとしたホラー要素が小出しにされます。海外のゲームでホラーっていうと、

気持ち悪いモンスターが飛びかかってくる!グゥォォォォォォォォ!

もっと気持ち悪いモンスターが飛びかかってくる!ガォォォォォォ!

もっともっと気持ち悪いモンスターが飛びかかってくる!ゲオゲオゲオォォォォォ!

っていうあまりにも大味なものが多いわけですが、この作品はもっと精神的にジワジワ責めてくるような演出で、なかなか良く出来ています。

よく出来ているのですが…これ、本当に、いる?

はっきり言ってこのホラー演出、ボケッとしてても(ほぼ)死なないからあんまり怖くないんですよね。最初はビビるんですけど、慣れてくると「あー、またなんか始まったわ…」っていう休憩タイム的なノリになってきます。

メインの銃撃戦は無茶苦茶に激しいですからね。常に死ぬか殺されるかの緊張感を持って臨まないといけない、実にいい感じの難易度調整になっているので、集中力の必要ないホラーパートはむしろ安心します。

「ああ、ホラー演出してる間は弾丸が飛んで来ることはないな…」

あくまで個人の感想です

F.E.A.R.

っというわけで個人的にはなんだかチグハグな印象のゲームなんですが、世間的には非常に評価が高いので、あのホラー要素も割と人気があったようです。ゲームの感想なんて人それぞれです。楽しければいいじゃん。

またグラフィックもかなり頑張っているゲームで、当時は非常に重いゲームとして話題になりました。最近のゲーム用パソコンならやっぱり余裕で動作するので大して心配はいりません。

ちなみにホラーゲームは個人的にはフリーソフトの「Death Forest」が昼間にプレイしても泣きながら失禁する程度に怖いと思いますが、参考画像など掲載すると無闇にトラウマを拡散することになるので、気になる方だけググッていただければ幸いです。

じぃーまでした。