理想のキーボードを探し求める旅はKinesis Advantage2でとりあえずの終着となりました
サラリーマンを辞めてから7年ぐらい、自身のアウトプットを最大化すべくいろいろなキーボードを試してきました。そんなキーボード探求の旅もとりあえずの終わりを迎え、最終的にKinesis Advantage2で落ち着いています。このキーボードにも完全に満足しているというわけでもないですが、今のところ過去最高に気に入っているので当分はこれでいくつもりです。
ここ数年のキーボード遍歴はこんな感じ。
- 東プレ REALFORCEのテンキーないやつ変荷重モデル
- Microsoft Sculpt Ergonomic Keyboard
- Mistel Barocco
- Vortex Core
- Kinesis Advantage2
以下、各キーボードの感想です。
東プレ REALFORCEのテンキーないやつ変荷重モデル
キータッチがめっちゃいいです。配列は普通なので、何時間も使っていると普通のキーボード程度に肩こりします。普通に良いキーボードで、あくまで普通の配列のキーボードとしては最強な気がします。左右分割モデルが出たらいいのに。
Microsoft Sculpt Ergonomic Keyboard
手首が腱鞘炎になって普通のキーボードだとキーが打てなくなった時に購入したやつ。手首に負担がかからないので腱鞘炎でもキーが打てました。なんかCtrlキーの場所に慣れなくて手首が治ると同時に使うのをやめてしまいましたが、慣れたら良いキーボードだと思います。あと腱鞘炎の原因はキーボードじゃなくてマウスだったので、エルゴノミクスマウスとかトラックボールを使うようになったら無縁になりました。
Mistel Barocco(黒軸)
1年以上使った分割キーボード(写真の立っているノートPCは無関係)。分割キーボードなのに普通に量販店で買えたという点がとにかく素晴らしい。マクロ機能なんかも便利で配列もおおむね普通、使いやすくて肩こりの防止にもなるとてもよいキーボードでした。ただ配列が普通のキーボードである以上、何時間も使うとやっぱり疲れます。普通のキーボードよりずっといいけど、1日8時間を365日やると辛い、そんな感じ。
Vortex Core
ひょっとして、手をホームポジションから離さずに全部のキーにアクセスできれば疲労も肩こりもなくなって、しかも入力速度も早くなるのでは?というアイディアのもと10ヶ月ぐらい使用した40%キーボード。最終的にこれだけ少ないキーでかな入力までできるようになり、自由自在に扱えるといって差し支えないレベルで入力できるようになりました。
でもやっぱりキーを同時押ししまくるのは辛い、特にかな入力をする時は3キー同時押しとか頻繁にしないといけなくてめちゃ辛いという結論に達し(当たり前)、キーボード探索の旅を続けることになりました。
どうでもいいですが質感がとてもよくて気に入ったので2台持ってます。
Kinesis Advantage2 静音赤軸
でかい(直球)。
直行配列でお椀型で親指活用の、まぁ自作キーボード界隈ではここ数年でよく見るようになった感じの配列の元祖のやつです。ホームポジションから(あんまり)手を動かさなくてもほぼすべてのキーにアクセスできて、キーボードを使ってる時の疲労感は極端に少ないように感じます。入力速度が早いかどうかは習熟度による。悪いところは大きさ、慣れるまでの大変さ、Fキーが遠すぎて使えない、値段がめちゃ高い、他人にパソコンちょっと貸しても使えない・・・色々あります。
ありますが、何年かやってきてわかったのは、(私にとって)重要なのは「使ってて楽」という点だということです。
なんといっても毎日何時間も使う道具なので、効率とか速度より「らくちん」なことが(私には)大切だったのです。肩こりとか腱鞘炎とかなんとなくの疲労感とか、意識的には気づかないようなレベルでもキーボードに向かうことへの不快感があると、なんとなく作業にとっつくのが億劫になったりします。Kinesisになってからそういうのがとても減ったので、もうほかのキーボードには戻れないです。だって楽なんだもの。
自作キーボードについての考え
最近は自作キーボードが流行っていて私もちょっと挑戦しようかなと思って色々と調べたのですが、キーボードなんか作ってる時間があったらゲーム作れよという結論に達したので実行に移されることはありませんでした。
今日までいくつかのちょっと変わったキーボードを慣れるまで使いこんでみてわかったのは、「どんなキーボードでも、使っているうちに身体のほうが慣れる」ということです。よいキーボードでも悪いキーボードでも、使い込めば身体が慣れます。悪いキーボードに慣れちゃうと身体に無理がかかって肩こり、首痛、腱鞘炎になったり、あるいは変な癖がついてしまって他のキーボードが使いにくくなってしまったりする。
キーボード配列は長い時間、たくさんの人に研究されてきました。今さら私が研究し始めたとして、それらを超える配列を生み出すことができるとは思えません。
だから理想の配列を追求するより、評判の良いキーボードを使い続けて肉体のほうを慣らすのが私にとって最善のやり方です。Kinesisみたいに長い間変化のないキーボードはある程度もう完成されていて、エルゴノミクス的な意味では問題ありません。だからあとはそれに身体を慣らせばオッケー。
そもそも、超そもそもの話ですが、仮にキーを叩く速度が倍ぐらい早くなったとしても、実際の開発速度はそんなに変わらないんですよね・・・。調べたり考えたりしている時間のほうが確実に断然圧倒的に長く、キーボードを叩いてる時間なんて大したことない。だからキーボードばかり探求するのは必ずしも開発効率アップにはつながりません。自作キーボードは、あくまで自作キーボードという行為そのものを楽しむ目的でやるべきだなと(今のところは)思っています。でも楽しそうだからいつかやりたい自作キーボード。あくまで趣味でね!
ちなみに家では
自宅にはKinesisなんて置くところがないので事務所専用です。自宅では普通にThinkPadでカタカタやっています。ThinkPadのキーボードもノートPCとしてはとてもいいものです。トラックポイントついてるし。
これから
そんなわけで私のキーボード探求の旅はいったん終わりですが、そんなこと言ってまたフラリと新しいキーボードを試してみたりすると思うので油断できません。キーボードってなんか好きだから仕方ないっすね。
じぃーまでした。
ディスカッション
コメント一覧
悠久の旅の結果、一つのキーボードを選びましたか
エンジニアだとキーボードを持ち歩いちゃう人もちらほら見かけるくらいこだわっちゃいますからね
手首痛くなりますし
ただキーボード世界は広大なのでいづれhhkbなどに視野を広げるときもあるやもしれませぬ。
それはそうとSteamのKenshiというゲームはプレイすると時間が溶けてしまうので決してプレイしてはなりません。荒廃した未来SF野蛮的な世界観が好きそうなあなたには刺激が強すぎるかもしれません。
釘をさしましたよ…あなたはKenshiをプレイしない、良いですね?
hhkbは大昔に安いモデルを買っただけなので、そのうち高いやつを試してみたいです。無線モデルもあって物欲が刺激されます。
Kenshi、前から気になっていたゲームのひとつでしたが絶対にプレイしないことにします。荒廃した未来SFの世界で自由度の高いゲームなんて魅力的過ぎますが絶対にプレイしません。絶対にプレイしませんとも。日本語も公式でサポートしてるじゃんすごい(Steamの画面を見ながら)!
あっ…(Steam画面でもう確認しちゃってるじゃん…次のセールの誘惑大丈夫かな…)
Kenshiはじぃーまさんだと個人ゲーム開発者目線でも楽しめるかもしれません。
作者はイギリスで会社をやめて夜勤のアルバイト等をしながら10年間一人でゲーム開発しており
ある日東アジアの日本という国でファンの一人が紹介プレイ動画を作ったところ徐々にヒットしていき
さらに日本人ファンの一人が日本語翻訳をmodで公開したところでさらに増えていったそう(ただ現在は公式で翻訳提供済み)
TimeMachineがGigazineで紹介されるなどで目まぐるしく状況が好転していったじぃーまさんを彷彿とさせます。
一人で開発するとリソースがとても限られるため新規機能開発・バグの修正などの優先度をみながらの作業となることは想像に難くなく(すでに経験しているかとは思いますが)個人ゲーム開発者の歩き方として思うところ大かなと。
(現在はヒットして何人か雇ったらしいです)
アポカリプスベーカリーが色んなキャラと交流があるのに対して
こちらは冷たくなったプレイヤーの懐から苦労して育てた作物を奪い取る交流が主です。
フランクに闇が深い部分がゲームの至る所にあり海の向こうのゲーム制作者の心の闇に思いをはせながらプレイする醍醐味があります
ただ願わくばあなたのゲーム開発のガントチャートが右に伸びることがありませんよう
まだウィッシュリストに追加しただけだから大丈夫ですよ。本当に大丈夫です。そんな紹介をしていただいたらもうこれプレイしないとダメじゃんと思ったかもしれませんがまだウィッシュリストに追加しただけだから大丈夫です。本当に大丈夫です。