【読書感想文】検索にガンガンヒットさせるSEOの教科書を読みました。

検索にガンガンヒットさせるSEOの教科書
検索にガンガンヒットさせるSEOの教科書

検索にガンガンヒットさせたい。
ガンガンヒットさせて、ガンガンアイテムを売りたい。
ガンガンアイテムを売って、お金持ちになって、南の島に別荘を買って、喋るウミガメと仲良く暮らしたい。

そんな夢を叶えるために、まずはSEOの勉強を始めることにしました。そこでこの本。
帯には伝説のバイブルとでっかく書いてあります。
自分でバイブルとか言っちゃうなんてただごとじゃないぞ。

SEOはオカルトでジンクス?

SEOって要するに「検索でガンガン自分のページをヒットさせるようにして、たくさんのアクセスと自分のサイトに呼び込んで南の島に別荘を買うための技術」のことです。これをSEOとかSEMといいますが、これらのキーワードで検索すると出てくる出てくる怪しげな攻略法。

曰く、ページ内のxxを○○にするだけで検索ランキングの上位に!
曰く、Googleウェブマスターでxxは必須である。
曰く、当社にSEOをお任せいただければあっという間にランキングの上位にして差し上げますよ…

もうとにかく沢山の情報が出てきて、もはやオカルトの領域になりつつあります。
※実際、超絶詳しい方にはもっとクリアに見通せることなのかもしれませんが、私のような新参にはオカルト的です。満月に向かって呪文を唱えろと言われたらたぶんやります。

なんでそんなにあやふやなのSEO?

こんなにオカルト的な理由は簡単で、「実際にどのような基準・アルゴリズムで検索順位を決定しているかは、中の人(主にGoogle先生)にしかわからない」からです。
皆さんいろんなSEO対策を施してみて、その結果として順位がどうなったかを確認する。そうやって積み重なった経験値で推測するしかないわけです。
推測するしかないけど、アルゴリズムは日々進化しているから追いつけない。追いつけないし、追いついたんだか深読みしすぎなのかよくわからない。

なので怪しい専門業者がわんさか湧いてくるし、効果があるのかないのかわからん裏技のようなものが横行しているわけです。

なのでまともそうなサイトから引き出せるメインの情報は、
「自分で色々やってみて、結果をちゃんと測定すること」
「有益なコンテンツを作れば、自然にアクセスが増えるよ」
という結論になっている気がします。

そりゃそうだけどさ、頑張ってコンテンツ作っても、見てくれる人がいないと広まりようがないじゃん?ないじゃん?何かコツ的なアレはないの?

なぜSEOを勉強するのか

というわけでネット上のアレコレに踊らされつついままでやってきましたが、やはり情報は断片的で、自信もないままアレコレ試して不安になる日々…

先ほども言った通り、SEOはどっかの誰かがプログラムを書いて順位を決定しているわけなので、確実に順位を上げる裏技みたいなものは見つかりません。見つかっても、そんなのはすぐに使えなくなるでしょう。検索エンジンは日々進化していますから。

ここに、SEOを勉強する意味があると思います。
というか、闇雲にインターネット上の知識を集めるのではなく、体系的にSEOを学ぶ意味があります。

つまり、「検索ランキングの順位を上げる方法」を学ぶのではなく、「検索エンジンはどういう仕組で動いているのか、どういうポリシーで活動している会社が作っているのか」という原理的な部分をちゃんと勉強すれば、自ずとSEOの方策が見えてくる…気がします。
少なくとも、怪しいSEO業者にカモられる心配はなくなりますよね。

検索にガンガンヒットさせる~の感想文

なんか読書感想文より前置きの方が長い気がしないでもないですが、本書の感想は、

Webサイト、作る前に知りたかった…

の一言に尽きます。まさにバイブルと呼ばれるにふさわしい内容です。

  • SEOとは何か
    から始まり、

  • 検索エンジンのしくみ
    を抑え、

  • 検索エンジン最適化
    サイトの内部構造やタグの使い方、外部リンクの考え方まで話しつつ、

  • キーワードの選び方
    をいってみて、

  • 検索エンジンスパム
    Google先生に嫌われないためのアレコレを解説し、

  • 未来の検索技術
    に言及して締める。

内容も非常に分かりやすく、技術者でない方も簡単に読めるようになっていると思います。
※最低限、HTMLタグの基本ぐらいはわかってないとアレな部分もありますが。

とにかく細かい内容までちゃんと書いてあるのでご興味がある方は一読いただきたいですが、無理して3行にまとめるなら

  1. HTMLタグはルールに沿ってちゃんと使おう。
  2. リンクは自然に増やさないと意味ない。
  3. ズルは最終的に不利益を被るだけ。

という感じでしょうか。
うわっなんかスゴイ当たり前のことばっかり書いてるみたい。結構役に立つ情報が満載なのですが。
3にいたってはお母さんの説教みたい。

気になった点としては、

  • 情報がいささか古い点がある(2008年の本なので。検索エンジン業界は日進月歩です。)
  • キーワードの選定方法が「自分のサイトありき」なんですが、「過去の検索数のデータありき」でキーワード選定した方がいいんじゃないの?という疑問が解決できなかった。

という感じです。

ともあれ引き続き、SEOの書籍を読み漁って、南の島に別荘を買いたいです。

関連リンク

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