プログラム素人の雑貨屋店長が、初めてiPhoneアプリを開発して無事に申請するまで【3】-おわり-

2013年10月14日

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大雑把にお届けしている素人の開発日記、ラストです。

過去の記事はこちら。
プログラム素人の雑貨屋店長が、初めてiPhoneアプリを開発して無事に申請するまで【1】
プログラム素人の雑貨屋店長が、初めてiPhoneアプリを開発して無事に申請するまで【2】ーMacを安く購入する、参考書を買う、後戻りしづらくなるー

ゲームが作りたい

さて、「Objective-C超入門」と「よくわかるiPhoneアプリ開発の教科書」をさらりとひととおりかじってみて、またネット上の動画やら何やらで遊んでいると、そろそろ1ヶ月ほど経過してしまいます。当たり前ですが、まだ何も形になっていないし、そもそもどこから手をつけていいのかすらわかりません。作りたいアプリはなんとなーく想像していますが、それがどうすれば実現できるのかがさっぱり分からないのです。

そうだ、ゲーム作ろう。

ゲームなら楽しそうだし、心が折れなそう(安直)。

google先生に教えを請うたところ、iPhoneのゲームを作るには、cocos2dというフレームワークを使えばよいとのこと。

cocos2d for iPhone(公式サイト)
公式サイトの英語をがんばって読みながらチュートリアルを勉強してもよいのですが、あまりわかりやすそうでもないので、ここはひとつ日本語の参考書を読みましょう。本を買うお金はかかりますがそのほうが(英語ができない私には)早いです。英語怖い。

cocos2dでつくるiPhoneゲーム―自由で速い、ゲーム用フレームワークを使う! (I・O BOOKS)
cocos2dでつくるiPhoneゲーム―自由で速い、ゲーム用フレームワークを使う! (I・O BOOKS)
cocos2d-iphoneのインストールから、パズルゲーム作りを通してざっくりと使い方を学ぶことができる良書です。序盤はゴチャゴチャして何を言ってるのかさっぱりわからねーズラ!オーノーだズラ!となること請け合いですが、諦めずに最後までコードを書くと、なんとなく意味が通じてきます。プログラム言語の勉強って、本当に知らない外国語を学ぶ感じなんだと思いました。読む。書く。身に付ける。とりあえず諦めずにコードを書きまくるのが大事だと思います。

そろそろイメージを形に。ゲーム作り開始

ここまで1ヶ月と1-2週間ほど勉強してきましたが、それでもやっぱり何をどうしたらいいのか良くわからないと思います。っていうかわかりませんでした。しかし分からないなりにもとりあえず「手を付ける」ことはできるようになっていると思います。

  • まず、アプリの絵を書く。
  • 画像を用意してみる。
  • 画像を表示してみる。
  • 動かすとかタップに反応するとか、なんでもいいので機能を足す。
  • また画像を・・・

こうやってちょっとずつコードを買いてみると、少しずつ、自分が次にやるべきことが見えてきます。見えてくるはずです。なるべく単純なアプリから始めるのがいいんじゃないでしょうか。ほんのちょっとでも動き始めると楽しくなってくるもので、このあたりから夢中でコードを書き始めたのを覚えています。

お絵かき

お絵かきについては、すべてフリーソフトのGIMPで行いました。もともと雑貨屋のページもすべてGIMPで書いていたので、(ヘタクソながら)形にする技術はありました。GIMPの使い方は知らないと結構面倒なのですが、慣れれば簡単です。この辺りの本を読んで、マネしながら習得しました。(今でも大したことはできないけど)

無料でつくるGIMPスマートロゴ
無料でつくるGIMPスマートロゴ

※ただしMacのGIMPはイマイチ動作が安定しません。Windows推奨。

iOSのバージョンアップについて

私が勉強&開発をしていたころは、ちょうどiOS7とiPhone5sが出るとか出ないとか話題になっていた頃で、いつもならそれなりに新しいiOSを楽しみにしているところを、ちょっと面倒だなーと思いながらニュースを眺めていました。だって、開発中のアプリがiOS7でちゃんと動くとは限らないし、なんだか新しい英語の開発者向けリリースが出てるし…。最終的には、「とりあえずiOS6で動くのができればいいじゃん」と割りきって開発を進めました。

私は初心者です。できることを1個ずつやればいいんです。たぶん。

詰まったところ・困ったところ

最初からゲームは作らないほうがいい?
これは終わってから思ったのですが、ゲーム作りはプログラムそのものより、「バランス調整」とか「お絵かき」に時間がかかります。プログラムの学習という意味では、いきなりゲーム作りはやめといたほうがいいかもしれません。

iPhoneシミュレータの解像度トラップ
最新のXcodeではわかりませんが、Xcode4.6で何も考えずにiPhoneのシミュレータを起動した際、画面の解像度が320×480(iPhone3G,3GS相当ですね)になっていました。で、開発の終盤までそれに気づかず、最後の方で画像を大きく作りなおす作業が入ってしまいました。iPhone4以降では、Retinaディスプレイのために解像度が倍になります。iPhone5だと縦横比も違います(縦横比については、そこまで致命的な問題にはなりませんが)。普通はすぐに気がつくかもしれませんが、cocos2d-iPhoneを使う私のようなド素人クソ野郎では気づかないかもしれません。

Appleの申請がクソ難解
iOS(iPhone/iPad)アプリケーション公開申請までの流れ(Xcode4) – モノヅクリブログ
このあたりの超親切&丁寧なサイトを参考に実施しましたが、やっぱりクソ難解です。Xcode5ではさらに、自動で証明書を作成してくれちゃったりするので上記サイトの手順とは異なる部分もあったりなかったりします。Apple先生のインタフェース変更は本当に鬼畜な速度なので、何度かトライして基本を覚えるしかなさそうです。基本がわかればインタフェースが変わっても大丈夫…な、はず。

モチベーションが下がる
Macや参考書、Apple Developer Programにかかった費用を思い出しましょう。ここで諦めるなんてとんでもない!

さて次はどんなアプリを作ろうかしら。
頑張って元をとるゾ(笑)!

photo credit: urban don via photopincc