【合同会社設立】ひとりで合同会社の設立登記申請をやってみました
1年半ほど個人事業主としてやってきたのですが、諸事情により自分の会社っていうものが必要になりました。
当然ですが司法書士様やその辺の胡散臭い業者にお願いするお金もそんなにないので、手続きは自分で調べて自分でやってみました。そう、みんな大好きDIY、DIYです。違うか。
仕事の合間にちまちまやって1週間ほどかかりました。面倒でした。
設立する法人の種類を決める
会社を作るゾ、といっても法人にもいろいろ種類があります。まず最初に、自分にとっていちばん都合がいい法人はどれか、というのをググりました。一番ベタな株式会社、マニアックながら設立が割と簡単な一般社団法人(私がどういうわけか役員?をやっているいっぱんじん連合もこれ)、NPO法人に合資会社…本当にアレです、何となく聞いたことのある名前のオンパレードです。
いろいろ調べた結果、ちょっと前に一緒にお酒を飲んだ某NPO法人の理事長さまもおすすめしてくれた合同会社という形態で落ち着くこととなりました。
合同会社のメリットは、定款の認証が不要なため、株式会社よりお金がかからないこと、一人でも設立できることなどが挙げられます。私のように社員ひとりでとりあえず法人成りしたい人にはぴったり。そしてデメリットは少なく、合同会社っていう響きが株式会社に比べてイメージや認知度が低いこと、イマイチ響きがカッコ悪いことが挙げられます。合同会社ってなんかアレですよね。しまらないですよね。でも英語表記だとLLCですって。ちょっとカッコいい。ゆるす。
定款を書く
まずは会社のもっとも基本的で重要な書類、定款を作成しました。国で言ったら憲法。加藤家で言ったら家訓。それぐらい重要です。
とにかくお金をかけたくない私は図書館で適当に参考書を借り、あとはググりました。
この辺りをはじめ、「合同会社 定款 サンプル」でググると山のように情報が出てきます。
合同会社(LLC)の定款について。定款雛形も。 | 合同会社設立.net
書類を作る
定款を作るよりこっちのほうが時間がかかりました。法務局に提出する「合同会社設立登記申請書」と、その添付資料の作成です。定款もこの資料に添付します。
これについては法務省のページが一番参考になります。手持ちの書籍ではあまり詳しく解説されていなかったため、足りない情報はググってカバーしました。グーグル先生は偉大。
法務省のページ
法務局で質問しまくる
法務局には法人登記に関する相談窓口があるので、そこで根掘り葉掘り質問することができます。
資料の提出方法やまとめ方など、細かすぎる点はググっても出なかったり本に書いてなかったりするので(多分、知っている人からすれば当たり前すぎるんでしょうね!)直接法務局の人に質問しまくるのが吉です。
初めて行った時はものすごいやる気のないおじさんが対応してくれて、お役所仕事っぷりに私のイライラは有頂天でした。しかし別の機会に行った時は別のおじさんが熱心に対応してくれたので、これはただの運だと思います。対応してくれた人がやる気なさそうだったら、時間をずらしてもう1度行ってみてもいいかもしれません。
提出する
ここまで全力全開2000%ラブな資料が完成したら、法務局に提出しましょう。収入印紙6万円分を法務局で購入する(=納税する)ことになるので、お金を忘れないように。ちなみに紙で定款を作成した場合、別途定款に4万円の収入印紙を貼らないと脱税になるらしいので恐ろしい話です。(これについてはほとんど注意されないので、うっかりすると忘れがち。税務調査が入ったときに大変なことになるかも…ならないかも…)
どうでもいいですが、何万円分も収入印紙を買ってもサラッと小さい切手みたいなのと領収書を渡されるだけだし、窓口で並んでると「こことここに3万円ずつの印紙を貼ってね」「はいはい」みたいなやりとりが飛び交っているので、銀座の高級クラブに迷い込んだような気持ちになりました。
注意点
注意点っていうほどではないですが、法務局に提出した書類は戻ってきません。たとえば定款のオリジナルを添付すると返ってきません。定款はまたコピーしてはんこを押して原本を再作成することもできなくないようですが、せっかくなので記念のためにもオリジナルの定款は残しておきたいものです。
定款以外にも重要そうな書類、返してほしい書類は原本還付の手続きをしましょう。コピーを取って、コピーに署名捺印と「原本に相違ありません」って書くだけでオッケーでした。詳しいやり方は法務局で質問しまくってください。
あとは待つ
提出後、1週間ほどで登記は完了です。資料を提出時に受付番号と登記予定日を教えてもらえます。来週までドキドキしながら待ちましょう。っていうか待ってます。
ちなみに登記が完了した跡は税務署やらなにやらで急ぎやらないといけない手続きがあるようです。マジファイトです。
photo credit: kenteegardin via photopincc
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