定時に帰る教 設立への道

定時に帰る教シンボルマーク(製作時間5分)
定時に帰る教シンボルマーク(製作時間5分)

以前、「宗教上の理由であれば誰にも邪魔されることなく定時に帰れるのではないか」という若干頭がおかしい感じの記事を書いたことがありました。

【雑記】定時に帰るための宗教(でボロ儲けしようと)考えたので誰か入信してください。 | はみ出るじぃーま

あれから時が経ち、ただの妄想に過ぎなかった「定時に帰る教」の設立は、現実に日本に必要なもの、それどころか可及的速やかに設立しなければいけない事業となりつつあります。

定時に帰る教とは

被雇用されることによる、無駄な長時間労働を教義で禁止する宗教。

日本国憲法で認められている「信仰の自由」を盾にとり、誰にも咎めることを許さない「宗教上の理由」で必ず定時に帰宅する。

これによって空いた時間はダラダラしたり、家族や友達とダベったり、子どもの世話をしたり、趣味や社会奉仕活動に精を出したり、はたまた人に雇われない自分自身のビジネスを行ったり…。自分の人生をより充実させるために使用しなければならない。

定時に帰る教のマーク

定時に帰る教シンボルマーク(製作時間5分)

宗教っていったら、なんかシンボルマーク?みたいのがあるじゃん?という先入観から作業時間5分で生み出された教団のシンボルマーク。背景は神聖にして不可侵なる労働時間「9時~5時」を、2つの手は「それじゃ定時なんで、お先失礼しまぁぁぁぁっす」という軽やかな帰宅を表現する。

あと、宗教のマークっていったらなんか目とか描いてあるんじゃね?という発想から、なんとなく中央に目が描かれた神聖かつ無限の精神を象徴しており、ちょっと気持ち悪い。

今まさに、日本で定時に帰る教が求められている理由

通勤ラッシュ

ブラック企業が社会問題化し、若者たちは社会に希望を見出せず、人々はただ毎日をやり過ごすためだけにあくせく働き、日々精神をすり減らしています。

人々の生活に潤いを与え、人生をただのお金稼ぎだけで終わらせることなく、それぞれの目的・目標・楽しみをもって生活してもらいたい。

スタップ細胞がどうしたオリンピックのデザイナーがパクったからどうした鬼怒川が決壊したのは誰のせいだと、ネットで話題の人を日替わりで叩き続けていても人生は楽しくなりません。もっと自分自身を見つめ、自分にとっての本当の人生の喜びを見つける必要があります。そのために必要なのは何をおいても余裕、特に時間の余裕です。

この時間の余裕を力づくで生み出すため、定時に帰る教が必要なのです。

定時に帰る教が本当に定時に帰るための世間的な力を持つためのステップ

神々しい雰囲気

勝手に「宗教上の理由で帰ります~」と言って、素直に帰れる職場なんてありません。そりゃそうだ。いくら日本国憲法で信仰の自由が認められているとはいえ、こんな怪しい新興宗教に発言権などないのです。

定時に帰る教が力を持つには、確かな戦略と地道な活動が必要です。

ステップ1:信者集め

まずはとにかく信者集めです。ネットや口コミでコツコツと集めます。

なるべく手軽に入信できるように、入信方法を簡単にしましょう。具体的にはスマホかパソコンで定時に帰る教のホームページにアクセスして会員登録(基本無料)です。

課金すると会員証(違うな・・・入信証明書?)を発行するとかどうでしょう。実に21世紀的、時代の最先端をいく宗教です。

さらにハードルを下げるため、退会(退信?)も手軽に、さらに他の宗教との掛け持ち可とします…他の宗教が掛け持ち可かどうかは知りませんが。

あとはちょっとポップな感じを演出するなど、怪しさを軽減する演出が必要です。

定時に帰る教シンボルマーク(製作時間5分)
じゃあこの気持ち悪いマークだめじゃん。

ステップ2:集会

ちゃんと活動しないとマスコミの目に止まらなくて話題にならないので、適度に集会をします。

またニコ生か何かでネット上での擬似集会もしましょう。

いずれ宗教法人にしたいところですが、そうなった時のためにしっかりと実態を示す必要があります。というのも、宗教法人はその性質から、暴力団や犯罪集団の隠れ蓑に使われるケースがあるためです。

ただでさえ怪しいのですから、なるべくオープンにいかねばなりません。だって怪しいもん(2回目)。

ステップ3:資金集め

より活動を活発にするため、資金の確保は重要な課題です。

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Kickstarter などを利用すると、より21世紀っぽいというか、社会問題に取り組んでる感じがしていいかもしれません。雰囲気は大事です。

集まったお金で萌えキャラとかデザインしてもらうと、また新しい層に訴えかけることができるかもしれません。

ステップ4:神・聖地を決める

宗教たるもの、神と聖地が必要なようです。

いずれ聖地にはダラダラした活動を象徴するような巨大マンガ図書館(信者は無料)やネットカフェ(信者は無料)を設立したいので、適当な郊外の山の中がいいでしょう。あとで決めます。

神は…神はどうしましょう。

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空飛ぶスパゲッティモンスター教 ぐらいキャッチーな神様が欲しいところです。

コークスクリューマッスルマン
暫定でコークスクリューおじさんかな?

人面犬
それとも人面犬かな?

ステップ5: 宗教法人化する

ある程度の活動実績と信者が集まったところで宗教法人にしたいところです。

私自身、個人事業主から「合同会社ズィーマ」を設立しただけでずいぶんマトモっぽい雰囲気になった経験がありますので、法人化の効果の大きさは実感しております。宗教法人なんて響きからしてマトモっぽい。

面倒くさいので、作り方はあとで調べます。

ステップ6: マスコミへの売り込み

ここまでくれば勝利は目前です。

マスコミに片っ端からプレスリリースを送信し、メディアに取り上げてもらいます。勢いが大事です。「宗教上の理由で残業をしてないというガチな宗教団体がいる」ということを世の中に広く認知してもらい、さらに信者の獲得を目指します。

ステップ7:協賛してくれる法人の募集

非常に、非常に重要なステップです。これまでの活動は全て、このためにやっていたといっても過言ではありません。

「定時に帰る教」の協賛となってくれる企業を募集します。

協賛してくれる企業には教団へのお布施といくつかの条件クリアと引き換えに、「定時マーク(仮)」の表示が許可されます。

企業は条件として「全社員の○○%を勤務日数の○○%以上、定時に帰宅させている」「過労が原因で体調を崩した、休職した社員がいない」などの条件をクリアしなければなりません(条件は要検討)。

これにより、仕事を探す人からは「定時マーク」がひとつの判断基準になり、企業側も多くの採用希望者が得られるチャンスにつながります。

そしてこの結果、教団はじゃんじゃん潤います…グヘヘ。宗教といえばカネだぜ(偏見)。

ステップ8:そして伝説へ…

近年の世論の動きと力は大したものです。

ブラック企業が問題になれば、法律が変わり、和民とすき家の売上があっという間に地の底に落ちていきました。

新国立競技場の公費が問題になれば、あっという間に計画が見直されることになりました。

次は「宗教上の理由で定時に帰宅」がという世論の波が起きる番です。

今は荒唐無稽な計画に聞こえるかもしれませんが、1年後には多くの会社で「自分、定時に帰る教なのでお先に失礼します」という人が見られるようになるのです。

あなたもぜひ「定時に帰る教」に入信し、このムーブメントの一端を担ってみませんか。

じぃーまでした。