嫌いな人のブログとかSNSをチェックしちゃう症候群

立ち入り禁止

私の知り合いに、「嫌いな友人のブログを欠かさずチェックする」という妙な習慣のある人がいます。

嫌いなんだったら見なけりゃいいじゃんと思うのですが、どういうわけか日々欠かさずチェックして、最新の動向をチェックしているようです(ちなみにその人は私のブログの存在は知っているけどチェックしてない…どうやら嫌われていないらしい。よかった 笑)。ずっと意味わかんねぇと思っていたのですが、意外とこういう人は多いのかもしれませんね。嫌いな人のFacebookとかツイッターとかいちいち見てる人いません?

なんで人間というのは、自分が嫌いなものとかイライラするものほどよく見ようとしてしまうのでしょうか。

たぶん人間が持っている本能ですよね。まだ人類が槍を持ってマンモスを追いかけていた頃、嫌いなもの=自分に害を及ぼすもの、肉食獣とか活火山とか毒ガエルとか、危険なものは常に監視していないと自分の命に関わりました。目を離した隙に喉元に食いつかれるかもしれませんし、毒ガエルが食べ物の中に入って毒液を混入させるかもしれません。原始マジ原始。

しかし現代において、嫌いな人間がわざわざこちらを攻撃にやってくることは(あんまり)ありません。昔から鼻持ちならなかった同級生のY美があなたのところにやってきて毒を撒き散らすことはないし、いじめっ子だったN男が寝ているあなたの喉元に食いついてくることもないです。冷静になって考えれば、最初からY美もN男も完全に無視するのが幸せに過ごすためのベストな行動だとすぐにわかるハズ。わかっちゃいるけど、チェックしちゃう。にんげんだもの。

人間のこの習性を利用して、インターネットやテレビでも、「イライラさせられるもの」を積極的に紹介してくれます。

(あなたと関係ない)マナーの悪い鉄道オタク、
(あなたと関係ない)桜の枝を折る外国人、
(あなたとあまり関係ない)公費で豪遊する役人、
(あなたとほぼ関係ない)清純なイメージを持っているのに不倫していた芸能人、
(あなたと全然関係ない)ご近所トラブル、
(あなたとそれほど関係ない)不景気、不景気、不景気…

ついでにドラマやマンガにはほぼ必ずイライラする悪役が出てきます。存在しないところにイライラする存在をわざわざ作り出しているわけです。爽やかで小気味いい悪役が出てきても、誰も食いつきませんからね。悪役は鼻持ちならないヤツに限ります。

なんかもう…テレビとかネットとか見ないほうが平和に過ごせるんじゃないかな…。

テレビは見なければそれでいいのですが、インターネットは私の生活・仕事ともに切っても切れない関係、というか私はインターネットが好きなので今さらネットなしという生活は考えられないのですが、イライラするものを切り離してインターネットを楽しむのはかなり難しいです。

アダルトコンテンツをブロックするような仕組みは徐々に普及していますが、「私がムカつきそうなコンテンツをブロック」する機能はないですからね。ちょっとネットで情報収集するだけで、やれ中国人がどうしたとか、喫茶店で小耳に挟んだトークに腹が立つとか、芸能人の誰それが偉そうとか、そういうイライラ系の話題にことかきません。そして毎回イライラさせられる。別に私とは関係ないのに!鉄道オタクも中国人も芸能人も会う機会ないのに!

というわけで今日も、イライラするものをなるべく回避しながらネットをズルズルと楽しむわけです。早く私を無駄にイライラさせるコンテンツを排除してくれる人工知能の登場が待たれます。

じぃーまでした。