毎日ゲーム開発を続けるために気をつけてること2018年版

今年も1年、わりと元気に仕事を続けることができました。よかった。

雨の日も風の日も、毎日ひとりでシコシコとゲームを開発しています。

最近気がついたのですが、こういう「毎日コツコツする生活」で一番大事なのは「とにかくひたすらストレスなく、まるで息をするようにパソコンに向かえるように準備すること」だと思いました。

開発は毎日のことなので、日によってはどうしてもやる気がでないときもあれば、気分が乗らないこともあります。これはもう仕方ない、にんげんだもの。

最初の頃、そういう状態に「モチベーションをアップすること」で対抗していました。なんか成功した姿を妄想・・・イメージする、とか、完成したゲームを妄想する・・・とか、なんかそういうやつ。ビジュアライズ?アファメーション?なんかそんなカタカナ用語のやつです。忘れたけど。もちろんそれはそれで超大事だとは思うのですが、個人的にはあんまり長続きする方法じゃないかなぁと思っています。もちろん人によると思いますけど。

作業にとりかかるとき、障害になるのは「なんか面倒くさい」という気持ちです。これに対抗できる「モチベーション」という武器を毎回、何度も、コンスタントに用意するのが難しいのなら、「面倒くさい」という障害のほうを可能な限り排除するしかない・・・というのが最近の結論です。まぁ私は適当なので来年にはまた違うことを言ってるかもしれないけど。

今回はそんな私と、これを読んでくれている誰かのための毎日コツコツやるためのメモを書きます。

気合を入れない

今日は全力でやるぞ!

とか思ってはいけません。だってそれだと「全力で取り掛からないと進められない作業である」って自分の脳が認識しちゃって、次回に取り掛かる時の「面倒くさい」が成長します。

次回の作業を始める時に、同じくらいのやる気を用意できるとは限りません。「面倒くさい」が成長してしまったら大変です。ヤツはつよい。

気合を入れるのはテスト前とか、すぐに終わりがくる作業をやる時だけ。毎日コツコツするなら気合を入れてはいけない。

がんばらない

頑張ってはいけません。頑張って疲れたり肩こりしたり辛い思いをすると、次回に取り掛かる時の「面倒くさい」が成長します。無理してがんばると「無理してがんばって辛かった」という刷り込みが残るからです。

次回も気合を入れずに開始できるよう、あまりがんばってのめり込まないのが得策です。適当に楽しく。楽しくなくなったらやめるか、ちょっと休憩する。

いつでも、1秒で再開できるようにしておく

できれば0秒で、長くても1秒で前回の続きから開始できるようにしたいです。

いつでも作業に使うソフトやファイルを開きっぱなしにしておくことが大事です。勉強なら教科書とノートを片付けない。だって「教科書とノートを開いて、今日やるところを探す」ってめちゃくちゃやる気を要求する、ハードル高い行為じゃないですか・・・?開いてあったら、そこから0秒で再開できます。ストレスフリー。

最近のパソコンはいちいち電源を切らなくてもいいので便利ですね。シャットダウンしてはいけません。私の場合、家に帰ったらカバンからノートパソコンを出して適当に置いておきます。復帰に数秒かかる休止モードになっていたらスリープに。カバンから出してパソコンが使えるようになるのを数秒待つだけで「面倒くさい」に勝てなくなります。

パソコンひらいて1秒以内に作業再開。これ大事。

紙に書く

何をしてる途中だったとか、何が問題だったかとか、なんでもかんでも紙に書いて置いておくと作業を再開する時に便利です。前回、なにをしてたんだっけ・・・?と思い出すのも「面倒くさい」を成長させてしまいます。

なんならその紙とかノートをつらつらと読んでるだけで解決策とかアイディアを思いついたりします。紙はすごい。

具体的な作業リストを用意しておく

作業リストはとてもつよい。リストをいっこずつ消化していくだけで先に進むとかマジ神。あと「小さいハードルをクリアする」という経験は脳内物質が出て気持ちよくなってクセになっちゃうそうです。働き者製造マシン。セルフ奴隷制度。

コツはなるべくタスクを細かくすること。すぐ終わって、具体的で、なにをするかを明確に。明確じゃないと意味ないです。「何個かアイディアを出す」とかはダメ。「アイディアを3個出す」ならいいけど。

私はTodoietというスマホ・PCで使えるサービスを使用しています。無料でも使えてとても便利(私は有償プランですが)。タスクが管理できるなら別にメモ帳でもなんでもいいと思う。

とっかかればやる気は出てくる

作業を始めると、自然とやる気が起きてくるものらしいです。作業興奮というらしい。専門用語で言われると説得力ある感じする。

もしある程度始めてもやる気が出ないなら、たぶん体調とか悪いので休憩しましょう。

8時間寝る

8時間寝るとすべてが解決できる気がします。頭はスッキリ、疲れは取れて、やる気もみなぎる。

現実的にはなかなか8時間寝るというのは難しいですが、なるべく寝れるようにしていきたいですね。

睡眠時間の確保も大変だし、未だに夜中に子どもが泣いたりトイレに起きたりするし、そもそも運動不足で寝付けなかったりするし・・・年齢ェ・・・。

効率より、楽に作業できる環境を優先する

椅子が合わなくて腰が痛いとか、キーボードが安物すぎて指が疲れるとか、マウスの使いすぎで腱鞘炎になってるとか、目が疲れて痛いとか、そういう肉体的な苦痛はやる気をゴリゴリと削り、面倒くさいを成長させていきます。理想はまるで南国リゾートでくつろいでいるような気分で作業ができるようにすること。

キーボードは分離型のやつがいいし、ディスプレイにはモニターアームをつけるとビックリするほど快適になります。マウスよりトラックボールのほうが慣れたら楽だし、冬は足元を暖かくしたほうがいいし・・・。最終的に脳波とかでプログラム書きたい・・・。

2018年は40%キーボードを使いこなせるようになって実に快適だったのですが、10ヶ月使ったところで肩に負担が溜まってきたので使用を中止しました。やはり分離型が身体に優しくて楽です。

スタンディングデスクが健康にいい?いやいやそんなん辛さをアップするたけじゃん・・・。仕事できなくなっちゃう・・・。

適当に、適当に、適当につくる

なにかを作る時って「自分ができる最高で最善のものを作るぞォ!!」とか思いがちですが、そういうことを考えてるとだいたい完成しないんですよね。完成できる人はそういう才能がある人です。少なくともそれは私ではない。

完成しなかった超クオリティ作品より完成して公開したそこそこクオリティ作品のほうが遥かに価値があるわけで、あんまりすごいものを作ろうとするのは良くないと思います。

たぶん「時間と手間と情熱さえかければ作れると思う自分の最高クオリティ」より数ランク下のものが、本当に自分が作れるものなんだと思いますよ。悲しいけど。

だって最高クオリティで毎日はできないもの。無理無理。適当に、楽しく、のびのびとした気持ちで作っていきたいですね。作りましょう。そして完成させましょう。

今後の課題とか

2本同時に開発する

最近思うのですが、1本のゲーム開発に集中すると、どうしてもダレる時期があります。

仕方ないですね、ゲーム開発は楽しい部分は作業全体の10%以下、残りの90%はバグ取りとか調整とかプロモーションとかマネタイズとか、なんか地味で長くて辛い作業ばかり。

読書好きの人って、常に2冊以上の本を同時に持ち歩いてるっていうじゃないですか。

私もそれを見習って、2本のゲーム開発を同時に進めたら、中だるみを防ぎながら開発を進められるんじゃないかなって・・・・え、辛い作業が同じタイミングで2倍になるだけ?マジかよ。

目を大事にする

これはもう宿命のような気がしないでもないですが、この仕事を始めてからどんどん視力が落ちています。まぁある程度は仕方ない。

とはいえこのままだと本当に目がヤバいので、今後はもっと目を大事に、目の体操とかそういうのを取り入れて生きていこうと思います。なんかもう目だけサイボーグ化したい。

最後に

今年もまもなく終わりですが、来年もコツコツやっていきたいです。なるべく健康に。

じぃーまでした。