中途半端に都会になってる地方のプライベートスペース感ぱない

2017年7月23日

ひさしぶりに新潟の実家に帰ったんです。

新潟と言ってもみなさんが想像するような新潟ではなく(?)、田園風景もなければ緑豊かな山もなく、どこまでも舗装道路と高くない建物が続く市街地が私の実家。かろうじて海はあります。

東京で新潟県出身者同士が出会うときには注意が必要で、うっかり新潟モノ同士ということで気を許してしまうと

「へえ、あなたも新潟なんですか?ちなみにどのあたりの?」

「(新潟)市内です」

「都会者かよ、苦しんで死ね!」

というふうにガチの田舎出身者から毒を吐かれてしまうことがあります。新潟というのは広いのです。

その話はどうでもいいのですが、とにかくそれくらい中途半端に都会なのが私の実家で、東京に出てきた理由のひとつはその中途半端具合が嫌だったのです。

年とともに人間の価値観は変わっていくもので、今回の帰省でまた中途半端な都会に対する感じ方が変わりました。

18歳まで住んでた時にはぜんぜん気が付かなかったのですが、地方都市の生活って、なんていうか・・・貴族じゃないですか?

まず、歩かない。

あらゆる移動は(歩くと着かないから)乗り物を利用します。ほとんどは自家用車で、広い道路を通ってビューンと移動し、目的地の広い駐車場に車をガッと突っ込んで終わり。

東京では車に乗っていてもせせこましくコインパーキングを探したり繊細な駐車テクニックを要求された挙句に駐車場から目的地まで少し歩くことも多く、そもそも大抵の移動は電車に乗ったほうが早い。

電車の乗り換えのために汗水たらして歩き回る都会の生活と比べると、どれほど快適でスムーズでしょうか。

そして移動の時に人に会わない。家→車→目的地で常にプライベートスペースをばっちり確保。さながら馬車で移動する貴族のよう。

都内では、自分の半径1メートル以内に第三者を入れずに歩くことは不可能です。別に気にしたことなかったけど、改めて実感するとややストレス。

それから店が広い。品揃えぱない。都内ではまずあり得ないほど超でかくてなんでも売ってるスーパーが24時間営業。夜中に客なんてほぼいないのに24時間営業。あれ誰が得するの?

自由に使えるスペースが広い。子どもが走り回る場所に事欠かない。広いスペースだらけ。公園ガラガラ。東京なんて自宅を一歩出たら車やら自転車やらが次々突っ込んできて目が離せないというのに。

もうこんなん貴族じゃん。

冬にクソほど雪が降るし夏は東京より暑いので良いことばかりではないですが・・・でも貴族じゃん。10分圏内に回転寿司屋が5件もあるとか貴族じゃん。妙にネタが美味いし。

とはいえ仕事のこともあり、新潟に移住はないなと思っていると、ふいに奥さんが「夏・・・夏休みだけでも・・・新潟に・・・移住・・・」と言っていたので、はからずも同じことを考えていたのが明らかになりました。

じぃーまでした。