100人ぐらいにネットショップ開業相談をやってわかった、うまくいく人いかない人
数えてないけど、たぶん100人ぐらいにネットショップ開業相談サービスをやりました。
その結果、なんとなくですが、ちょっと話をしただけでうまくいく人といかない人の違いがわかるようになってきました。
ズルズル書いてもアレなので結論を先に書くと、
「自分なりの仮説を持っているかどうか」
が分かれ目っぽいです。
と言っても伝わらないと思うので、以下に箇条書きでうまくいく人といかない人の違いを書いてみます。
うまくいく人の特徴
- 自分なりの「こうやったら売れるのでは」という仮説がある
例) ネットで販売しているサイトをほとんど見かけない、業務用接着剤のサイトを作ったら売れるのでは?
※この仮説が必ずしも正しいわけではない。 - 仮説に基づいて店を作り、検証する
例) 実際に接着剤販売のサイトを作ったけどあんまり売れなかったので、実際にやってみたデータを集めて振り返った。 - 検証結果にもとづいて修正する
例)サイトを作っただけではダメだから、需要がありそうな会社に片っ端からメールを送ってみたら売れた - ネットショップ開業相談で私にくれる質問の多くが仮説に関するもの
例)業務用接着剤のサイトを作ろうと思うんだけど、どう思いますか?
例2)需要がありそうなところに直接メールを送ったらおかしいですか?
みたいな。
うまくいかない人の特徴
- 仮説がない
例)万年筆を売るサイトが作りたいから作る。 - 仮説に基づかず、フィーリングで店を作る
例)カッコイイ万年筆のサイトを作ったぞ!すごくカッコイイぞ! - 仮説がないから検証できない
例)なぜか売れない・・・アクセスが少ないからかな?きっとそうだなぁ。 - ネットショップ開業相談で私にくれる質問の多くが漠然としているか、仮説と関係のないもの
例)なぜか売れないんです…
例2)運送会社との配送契約ってどうやったらいいですか?ダンボールはどこで買うの?
例3)で、どうしたらネットショップで食っていけるの?
自分なりの仮説を立てて、実験で検証する。
というのはたぶん欧米では義務教育でやるようなことだと思うのです。
日本では大学に入るまで、ヘタしたら大学に入ってもそういうやり方で考えたり、勉強する機会がないのかもしれません。
ちなみにどちらかといえば30代後半以上の方が「うまくいかない人」の傾向があり、むしろ20代前半ぐらいの方は大半が独自の仮説を持っているように感じています。ゆとり世代とか言ってる場合じゃない。
ご注意:質問はどんどんしてくださいね!
今回のは特に「細かい質問するな」という話ではありません!
うまくいくタイプの人でも「ガムテープが」「梱包材が」「メールが」みたいな細かい質問をたくさんされる方がいますし、むしろそういう細かい心配を払拭できるならネットショップ開業相談のやりがいもあるというものです。
ただただ言いたいことはただひとつ、
「うまくいきたいなら、自分なりの仮説を立てて行こう」
という話。
独自の仮説があれば、質問も回答もいい感じになります
自分なりの仮説を立ててもらえないと、質問が漠然としたり的を射てなかったりで、せっかく開業相談していただいてもこちらとしても良い答えができないケースが多いです。
例えば、「開業時の商品数は何種類がいいですか」とか、「広告費はどれくらいあればいいですか」という質問。
こういうのはどうやって進めていくか、どれくらいの期間で、どういう売り方で、いくら稼ぐつもりで、予算はいくらで、という色々な条件と求める結果がなければ答えようがありません。
言い方を変えれば、あなたがどのような仮説に基づいて開業を進めているかによって答えが変わっちゃう質問なのです。
「参考までにじぃーまさんの場合はどうでしたか」という質問も多いし、まぁ、スリーサイズ以外ならどんな質問でも答えるのですが、仮説や戦略は人によって全然違うので、むしろ役に立たないおかしな基準ができちゃうので聞かないほうがいいと思っています。
1種類の商品を無茶苦茶に作りこんだ商品ページで熱心に売り込むやり方もあれば、私のように他種類の商品を並べるまさに「お店」というやり方もあるわけで、また予算が違えば「お店」がやりたくてもできないかもしれないし、広告費なんて考えないで、SEOと口コミに頼る超長期戦の構えでいくやりかたもあるし、とまぁちょっと考えれば戦略によって全てが変わってくるので、他人の数字なんてなんの参考にもならないことに気づかれることでしょう。
とはいえ、そう肩肘はらずに、
私も開業当初は20000%「うまくいかない人」だったので、気長にやるなら最初からうまくいく人である必要もありません。あとから考えたっていいじゃん。
「適当に趣味で(副業で)やってく」という自由があるのもネットショップの良いところです。
もちろん、副業から始めて本業にしてもいい。
自由です。
終わりに
サラリーマンだった時代に当時の社長から聞いた話で、驚くべきことにちゃんと記憶に残っている話があります。
うろ覚えだけどだいたいこんなかんじ。
私は当時、アメリカの金融機関で働いていた。
その時の上司(アメリカ人)に「この件、どうしたらいいですか」と指示を仰ぎにいったところ、逆に「君はどうしたらいいと思うんだ?」と質問された。すぐに答えられなかったので無茶苦茶怒られ、こう言われた。質問するときや判断を仰ぐとき、必ず自分の意見を持ってこう聞きなさい。
「私は◯◯した方がよいと思うのですが、いかがでしょうか」と。
その時から私は必ず、誰かに話を聞く時には自分の考えをまとめてから聞くことにしている。
また私が好きな植松努さんも言ってます。
やったことないこと、やったらそれだけでちっこい自信がわいてきますから、ぜひ、みなさんはやったことがないことに挑んでみてほしいって思います。
でも、やったことないことやると失敗するんです。
植松努氏のスピーチ全文! 『思うは招く』 | るーじゅドットコム【^る^】ノ
失敗するのは当たり前。
自分なりの仮説を立てて、失敗して、それからうまくいくように失敗を振り返る。
というのを繰り返すだけで、わりとなんでもうまくできちゃうものです。
あんまり一生懸命でも挫折しちゃいます。
ゆるゆると頭を使って考えながら、コツコツやっていきましょう。
じぃーまでした。
ディスカッション
コメント一覧
やばい、40000%あてはまりすぎですね。
年齢層まですとらーいく。
でもまったり頑張っていきますよ先生!
おいちゃんはしつこいんです(ぇ
100人もお疲れ様です。まだまだ色々な人に夢を見せて上げて下さいね!
最初からばっちり準備完了してる必要はないですから!
でも、せっかく相談に来てくれたみなさんにはぜひうまいこと行って欲しいですね。
こういう面倒な話をすると嫌がられることが多いのですが(笑)